大型で非常に強い台風2号は、31日(水)から、先島諸島に接近する恐れ。きょう29日(月)の昼前から先島諸島では大しけとなる見込みで、うねりを伴った高波に警戒が必要。沖縄では台風の影響が長引く可能性。西日本や東日本の太平洋側でもうねりが入るため、高波に注意。

先島諸島では昼前から大しけ

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大型で非常に強い台風2号は、きょう29日(月)午前6時現在、フィリピンの東にあって、1時間におよそ15㎞の速さで北西へ進んでいます。中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルとなっています。
このあと、台風は、強い勢力で沖縄の南をゆっくりと北西に進み、31日(水)フィリピンの東を西よりに進み、次第に向きを北よりに変えて、31日(水)から先島諸島に接近する恐れがあります。

台風の接近に伴い、沖縄地方の沿岸の海域では、すでにうねりを伴ってしけています。きょう29日(月)昼前から、宮古島や石垣島など先島諸島では大しけとなる見込みで、うねりを伴う高波に警戒が必要です。なお、西日本や東日本の太平洋側でも台風からのうねりが入るでしょう。高波にご注意ください。

高波に警戒

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【高波】
台風の進路によっては、沖縄本島地方でもきょう29日(月)から、大東島地方では6月1日(木)頃から大しけとなる恐れがあります。

きょう29日(月)に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
沖縄本島地方  5メートル
大東島地方   4メートル
先島諸島    7メートル

あす30日(火)に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
沖縄本島地方  5メートル
大東島地方   4メートル
先島諸島    8メートル

31日(水)に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
沖縄本島地方と大東島地方   4から5メートル
先島諸島           9メートルを超える

暴風の恐れも

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【暴風】
きょう29日(月)は、先島諸島と沖縄本島地方では、北東または東の風が強まる見込みです。なお、台風の進路によっては、先島諸島では31日(水)から暴風となる恐れがあります。

きょう29日(月)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄本島地方 15メートル(25メートル)
先島諸島   16メートル(30メートル)

あす30日(火)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄本島地方 15メートル(25メートル)
先島諸島   20メートル(30メートル)

台風が近づく前の対策 高波や高潮に備えて

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沿岸部では、台風による高波や高潮に警戒が必要です。次の3つのことに注意しながら、備えることが必要です。

1つめは、何より、高波や高潮の恐れがある海岸周辺には、近づかないようにしましょう。海や船の様子が心配でも、見に行くのは、絶対に止めてください。

2つめは、大潮の時期や満潮時刻を確認しておきましょう。台風による高波や高潮が、満潮時刻と重なると、海岸周辺の道路の冠水や浸水など、被害が大きくなる恐れがあります。

3つめは、安全に行動できるうちに、避難(移動)しましょう。波しぶきが護岸設備を越えて、海沿いの道路に押し寄せると、冠水して通行が危険になる恐れがあります。通行止めや速度規制などの交通情報は、こまめに確認して、早めに避難してください。

台風が近づく前の対策 暴風に備えて

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台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点について、確認したり、備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。