3日(土)にかけて梅雨前線が西日本から東日本に停滞するでしょう。前線に向かって、台風からの非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となる見込みです。九州から関東甲信、北陸を中心に警報級の大雨の恐れがあります。

台風と梅雨前線 前線の活動が活発化

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台風2号は、きょう1日(木)は宮古島に接近しています。その後は台風は次第に進路を東よりに変え、2日(金)は沖縄本島地方にかなり接近する予想です。

また、梅雨前線がきょう1日(木)は次第に西日本から北上し、3日(土)にかけて、西日本から東日本に停滞するでしょう。前線に向かって、台風からの非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となる見込みです。

警報級の大雨

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きょう1日(木)は、西から雨エリアが拡大するでしょう。九州から近畿は昼頃から雨や雷雨で、夕方以降は所々でバケツをひっくり返したような激しい雨が降りそうです。東海や関東甲信、北陸も夜は次第に雨が降るでしょう。

2日(金)は九州から関東甲信、北陸にかけて広く活発な雨雲や雷雲がかかり続け、局地的に滝のような非常に激しい雨が降りそうです。警報級の大雨となる所があるでしょう。

3日(土)も関東など太平洋側を中心に雨や雷雨が続き、さらに雨量が増える見込みです。

四国や近畿、東海、関東甲信を中心に所々で総雨量が平年の6月ひと月分の雨量に匹敵、または超すような大雨が予想されています。

予想降水量

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2日(金)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で
奄美地方:150ミリ
四国地方:120ミリ
近畿地方、中国地方:100ミリ
関東甲信地方、東海地方:80ミリ
北陸地方:60ミリ

3日(土)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で
関東甲信地方、東海地方、近畿地方、四国地方:200から300ミリ
北陸地方、中国地方:100から150ミリ
奄美地方:50から100ミリ

4日(土)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で
関東甲信地方:100から150ミリ

西日本から東日本の広い範囲で、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。

台風と梅雨前線の大雨 土砂災害から身を守るための情報

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台風と梅雨前線の影響で、雨が続き、土砂災害が発生する恐れがあります。土砂災害から身を守るには、次の2つの情報をチェックしましょう。

1つめは、住んでいる場所(今いる場所)が、土砂災害が発生しやすいかどうか、確認することです。都道府県や国土交通省のホームページを見て、「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険個所」となっていれば、土砂災害の恐れがあります。ただ、土砂災害警戒区域でなくても、近くに「がけ」がある所は、注意が必要です。

2つめは、雨の情報を確認することです。パソコンやスマホで、雨雲レーダーを見ると、雨雲の様子を確認できますし、気象庁のホームページなどでは、「どれくらい雨が降ったか」という情報だけでなく、「土砂災害警戒情報」が発表されている所もわかります。土砂災害警戒情報が発表されたら、自治体からの避難指示の発令に特に注意しながら、安全な所へ避難してください。