きょう2日(金)は、四国など太平洋側を中心に発達した雨雲がかかり、高知県では線状降水帯が発生中。高知県土佐清水市で1時間に90ミリを超える猛烈な雨を観測し、わずか6時間で270ミリを超える大雨に。

太平洋側を中心に発達した雨雲

画像A

きょう2日(金)は、本州に延びる前線の活動が活発になっています。九州から東北にかけての広い範囲で雨が降っており、四国など太平洋側を中心に発達した雨雲がかかっています。

高知県では線状降水帯が発生しており、高知県土佐清水市では、午前8時52分までの1時間に93.0ミリ(6月1位)と、猛烈な雨を観測。徳島県三好市や高知県南国市、宮崎市の田野などでも1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降りました。

午前9時までの6時間降水量は、高知県土佐清水市で273.0ミリ、四万十市208.5ミリ、三重県熊野市175.0ミリで、いずれも6月としては記録的な雨量となっています。

さらに雨量が増える恐れ

画像B

このあとも四国を中心に発達した雨雲がかかり、雨量がさらに増えるでしょう。
九州、中国は昼過ぎにかけて、四国や近畿は昼頃から夜にかけて、北陸は昼前後、東海は夕方からあす明け方にかけて、関東甲信は夕方からあす朝にかけて、局地的には雷を伴い非常に激しい雨が降る恐れがあります。

ひとたび線状降水帯が発生すると、数時間にわたって猛烈な雨が降り続き、避難のタイミングを逃す恐れがあります。崖など急な斜面の近くや、浸水しやすいエリアにお住まいの方は、「まだ大丈夫」と油断しないで、雨がひどくなる前に、安全な所へ避難してください。

線状降水帯発生時にとるべき行動とは

画像C

線状降水帯が発生している場合は、すでに土砂災害や洪水による災害発生の危険度が、急激に高まっている状態です。

自治体からの避難に関する情報を確認のうえ、早めの安全確保を心がけましょう。すでに避難することが危険な場合、家の中の、崖や川から離れたできるだけ高い所で身を守るようにしてください。(ただし、土石流が想定される箇所においては、危険な区域の外へ退避する、もしくは堅牢な建物の高層階に避難することが基本です。)

なお、土砂災害は、雨が弱まったり、止んだりした後でも、発生する場合があります。土砂災害の前兆は、斜面のひび割れ、異様な音・におい、湧き水が止まる、濁った水が噴き出すなどです。このような前兆を見つけた時には、すぐに、斜面から離れてください。

また、河川の増水・氾濫も大雨のピークが過ぎた後に発生する場合があります。雨が弱まっても川には絶対に近づかないでください。