台風2号と前線による大雨は峠を越えつつありますが、関東は昼頃にかけて激しい雨や非常に激しい雨も。土砂災害や川の氾濫などに警戒を。

東海では500ミリ超の大雨

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台風2号の周辺から流れ込む暖かく湿った空気の影響で、前線の活動が活発になり、きょう3日にかけて西日本や東日本の太平洋側を中心に記録的な大雨となっている所があります。

1日の降り始めからきょう3日午前5時までの降水量は、静岡県浜松市春野で507.5ミリ、三重県鳥羽市で507.0ミリでした。24時間降水量は、静岡県浜松市春野で500.5ミリ(2日24時まで)。静岡県浜松市熊では497.5ミリ(2日23時40分まで)、三重県鳥羽市で490.5ミリ(3日1時30分まで)と、統計開始以来、最も多い降水量を観測しました。

また午前5時現在、土砂災害警戒情報(上の図で紫色の地域)が、東海から関東の広範囲に発表されていて、土砂災害警戒区域等では土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況です。

川は水位が上昇し、3日午前5時現在、利根川水系の綾瀬川と中川、天竜川水系の横河川では、氾濫危険水位を超えいる所もあります。このあと、雨の降り方が弱まったり、やんだりしても、しばらくは川の増水や氾濫に警戒してください。

昼前まで 激しい雨や非常に激しい雨

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きょう3日の午後には、台風2号は温帯低気圧に変わり、あす4日にかけて日本の東へ進む予想です。本州付近にのびる前線は、次第に本州付近からは離れて、天気は回復してくるでしょう。

ただ、きょう3日昼前にかけては、静岡県では雨や雷雨になる所がありそうです。関東は千葉県など、沿岸部を中心に局地的に激しい雨や非常に激しい雨が降るでしょう。少し雨が弱まったり、やんだりしても、崖や増水した川など危険な場所には近づかないようにしてください。

予想降水量 関東の多い所 さらに100ミリ

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【予想降水量(多い所)】
あす4日6時までの24時間
伊豆諸島 120ミリ
関東甲信地方 100ミリ
東海地方 40ミリ

東海や関東では、土砂災害、川の増水や氾濫に厳重に警戒し、アンダーパスなど低い土地の浸水に警戒が必要です。
西日本でも土砂災害に厳重に警戒してください。

大雨 土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。