きょう4日(日)は、東北と北海道で大気の状態が非常に不安定になるため、日本海側を中心に雷を伴った激しい雨となるでしょう。竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうによる農作物や農業施設等への被害に注意してください。

大気の状態が非常に不安定 天気の急変に注意

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きょう4日(日)は、日本海北部を進む低気圧や上空約5500メートルには、氷点下21度以下の寒気が北海道や東北地方に流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

6時15分現在、すでに北海道の日本海側や東北の一部に雨雲がかかり始めています。このあとは太平洋側にも雨の範囲が広がるでしょう。東北では昼間の昇温の影響もあり、特に大気の状態が不安定となる見込みです。雷の発生しやすさを見る、発雷確率では東北の日本海側を中心に確率の高い赤い部分が広がっています。

そのため、雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

4日から5日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
東北日本海側 30ミリ
東北太平洋側 20ミリ

5日6時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多い所で、
東北日本海側 60ミリ
東北太平洋側 40ミリ

大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうによる農作物や農業施設等への被害に注意が必要です。

ゲリラ豪雨の前兆

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ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。

このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の可能性がありますので、ご注意ください。

雷雲が近づくサイン その時どうする?

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外にいる時、雷雲が近づいているかどうか、誰にでも簡単にわかる方法があります。雷雲が近づくサインは3つ。「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」です。このような変化を感じたら、まもなく激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れがありますので、すぐに安全な所へ避難してください。

雷雲が近づく時、避難する場所は、近くのしっかりした建物や、車の中が良いでしょう。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。万が一、周囲に避難する場所がない時は、両足をそろえて、頭を下げてしゃがみ、両手で耳をふさぎましょう。

単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。スマホなどで雨雲レーダーをチェックするなど、最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。