あす9日にかけて、西日本から東日本の太平洋側では局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降る恐れ。少しの雨でも災害のリスクが急激に高まる恐れがあるため、警戒が必要です。夜間に大雨のピークを迎える所もありますが、危険な場所には近づかず、安全な所でお過ごしください。

24時間降水量 鹿児島県では150ミリ超も

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きょう8日、前線が東シナ海から日本の南へのびており、前線上の低気圧が九州付近を東進しています。
九州南部では活発な雨雲がかかり、鹿児島県枕崎市では午後1時13分までの1時間に74.0ミリの非常に激しい雨を観測しました。
九州南部では断続的に激しい雨や、強い雨が降り、午後5時までの24時間降水量は鹿児島県枕崎市で159.0ミリ、鹿屋市吉ケ別府(かのやし・よしがべっぷ)で142.5ミリなど、150ミリ前後の大雨となってる所があります。

前線上の低気圧が、きょう8日夜には四国付近を通過し、あす9日にかけて東へ進むでしょう。
前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となりそうです。

今夜〜あす9日昼前 九州〜関東で局地的に滝のような雨

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あす9日にかけて、西日本から東日本の太平洋側では局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降る恐れがあります。

すでに大雨が降っている九州では、まだ大気の状態が非常に不安定です。
あす昼前にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降る恐れがあります。土砂災害などに注意、警戒をしてください。
四国はきょう8日夜遅くにかけて、近畿、東海はきょう8日夜遅くからあす9日朝にかけて、所々で滝のような、非常に激しい雨が降る恐れがあります。
また、関東は今夜は次第に雨が強まり、あす9日未明から昼前にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

先日2日から3日にかけては、相次いで線状降水帯が発生するなど、西日本から東日本では記録的な大雨となったばかりです。
間をおかずに、再び「警報級の大雨」が降る見込みで、少ない雨量でも土砂災害の危険度が急激に高まりやすい地域があります。

夜間に大雨のピークを迎える所もありますが、危険な場所には近づかず、安全な所でお過ごしください。

予想降水量 少ない雨量でも災害リスク 急激に高まる恐れ

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あす9日午後6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
近畿地方、九州南部 200ミリ
東海地方、四国地方 180ミリ
関東甲信地方 150ミリ

10日午後6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
関東甲信地方 50から100ミリ
の見込みです。

あす9日朝を中心に、交通機関等への影響が出る恐れがありますので、ご注意ください。
土砂災害や浸水害、洪水害の危険度に関しては「気象庁ホームページのキキクル」(危険度分布)などで、最新の情報を確認し、安全確保を行ってください。

土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。