強い台風3号は、今後、日本の南の海上を東よりに北上するでしょう。11日頃から12日頃にかけて沖縄地方に接近するおそれがあります。本州付近からは離れて進みますが、梅雨前線の活動が活発になり、大雨をもたらすおそれも。今後の台風の動向にご注意ください。

台風3号の今後の動き

強い台風3号は、9日午前6時現在、フィリピンの東を1時間に10kmの速さで、北北西に進んでいます。中心気圧は975hPa、中心付近の最大風速は35m、最大瞬間風速は50mです。
このあとゆっくりとしたスピードで北上を続け、あさって11日には日本の南に達するでしょう。14日には日本の東に進み、温帯低気圧に変わる見込みです。

今後の日本への影響は?

台風3号は、今後発達しながらフィリピンの東を北上し、11日頃から12日頃にかけて沖縄地方に接近するおそれがあります。

台風の影響で、沖縄地方の沿岸の海域ではうねりを伴って、11日頃から次第にしけるでしょう。台風の進路等によっては、大東島地方では11日頃から12日頃にかけて、大しけや暴風のおそれがあります。

その後、13⽇頃は、伊⾖諸島や⼩笠原諸島で⼤荒れや⼤しけのおそれがありますので、注意が必要です。

台風から離れていても注意

台風は本州付近からは離れて進む見込みですので、本州付近への直接の影響はなさそうです。ただ、台風の北側には梅雨前線が停滞するため、前回の2日から3日の大雨の時と同様に、前線に向かって台風周辺からの暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になりそうです。

12日頃から13日頃は、台風や前線の動きによっては、本州の太平洋側で降⽔量が多くなり、⼤⾬となるおそれがあります。今後の台風の動向にご注意ください。

大雨の備え

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台風シーズン・大雨シーズンになっています。大雨災害による被害を少しでも小さくするために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。