今年は梅雨入りが遅れており、九州北部から関東甲信ではすでに平年よりかなり遅くなっています。15日(土)と16日(日)は広く雨が降りますが、その後はいったん晴れ間がでて、梅雨入りがさらに遅くなる見通しです。関東甲信などでは記録的に遅い梅雨入りとなる可能性があります。梅雨入りが遅れると梅雨明けも遅くなるのか、過去の例とともにまとめました。

遅れる梅雨入り

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今年、すでに梅雨入りしているのは沖縄、奄美、九州南部、四国のみで、九州北部から東北ではまだ梅雨入りしていません。平年の梅雨入りは九州から関東甲信は6月上旬ですので、今年はかなり遅くなっています。

梅雨入りが遅れているのは、太平洋高気圧の北への張り出しが強まらず、梅雨前線がなかなか本州付近まで北上しないためです。

梅雨入りの見通しは?

この先、15日(土)から16日(日)は前線が本州の南岸沿いまでいったん北上し、前線上を低気圧が進むでしょう。このため、九州から関東甲信は雨が降り、九州南部では雷を伴った激しい雨の降る所がありそうです。また、別の低気圧や前線が北日本を通過するため、東北や北海道でも雨が降るでしょう。このタイミングで梅雨入りとも考えられますが、17日(月)は前線はいったん南下し、本州付近は晴れ間のでる所が多くなるため、梅雨入りを見送る可能性があります。

次のタイミングが18日(火)頃から19日(水)頃です。前線が西日本の南岸付近に停滞し、九州から東海で雨が降るでしょう。九州北部や近畿、東海などはこのタイミングで梅雨入りとなる可能性が高くなっています。関東甲信は21日(金)ごろまで、なかなか広い範囲で雨が降ることはなく、記録的に遅い梅雨入りとなるかもしれません。

梅雨入りが記録的に遅かった年の梅雨明けどうなる?

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関東甲信で過去、最も遅かった梅雨入りは2007年と1967年の6月22日ごろです。この年を振り返ってみますと、2007年の梅雨明けは8月1日ごろと平年(7月19日ごろ)より遅くなりました。一方、1967年の梅雨明けは7月18日ごろと梅雨明けは平年より早く、短い梅雨となりました。梅雨入りが記録的に遅いからといって、梅雨明けも必ずしも遅くなるわけではありません。

今年も、今のところ、梅雨明けが平年(7月19日ごろ)と比べ、かなり遅くなることはない見込みです。ただ、湿った空気が流れ込みやすく、7月の雨量は平年並みか平年より多い予想で、短期集中型の梅雨となる可能性があります。

また、2007年、1967年ともに夏は「ラニーニャ現象」が発生した年でした。「ラニーニャ現象」が発生すると、夏は太平洋高気圧が北へ張り出しやすく、日本では猛暑になる傾向があります。特に、2007年の夏は全国的に高温となり、埼玉県熊谷と岐阜県多治見で、ともに当時の国内最高気温の記録を更新する40.9℃が観測されました。

今年も、今後、秋にかけては「ラニーニャ現象」が発生する可能性が高くなっています。日本列島は8月にかけて暖かい空気に覆われやすく、猛暑の夏となる見通しです。熱中症にいっそう警戒が必要な夏になりそうです。