今日17日は九州北部地方(山口県を含む)の梅雨入りが発表されました。明日18日は九州から関東にかけて雨が強まり、21日頃も雨量が多くなるでしょう。今年の梅雨入りは平年よりもかなり遅れていますが、本格的な雨の季節を迎えそうです。その先も、たびたび活発な雨雲が広がるでしょう。

前半:18日(火)〜24日(月) 18日と21日頃 大雨の恐れ

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明日18日は前線が南西諸島付近から本州の南岸へ延びて、活動が活発になるでしょう。沖縄や九州から関東にかけて雨の範囲が広がり、午前中ほど雨脚が強まりそうです。所々で滝のような非常に激しい雨が降るでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。中でも、九州南部と四国では、線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
また、20日の午後から21日も前線が北上するでしょう。九州から関東で雨が降り、西日本を中心に大雨となる恐れがあります。
気象庁による梅雨入りの発表は、災害への注意喚起の意味合いが強いということもあり、18日ごろ、または21日ごろには、西日本から東日本の多くの地域で梅雨入りとなりそうです。
その先も九州は雨の日が続き、四国や本州、北海道も所々で雨雲が湧くでしょう。
一方、沖縄は晴れる日が増えてきて、そろそろ夏本番となりそうです。沖縄の梅雨明けの平年日は6月21日ごろです。

後半:25日(火)〜30日(日) 九州から東北で雨 蒸し暑さが続く

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この期間は、北海道と沖縄では大体晴れるでしょう。
九州や四国、本州は連日のように雨が降り、東北も梅雨入りの発表がありそうです(梅雨入りの平年日は、東北南部12日ごろ、東北北部15日ごろ)。
現時点の予想では、25日から27日にかけて、たびたび梅雨前線の活動が活発になり、雨脚が強まるでしょう。
改めて、ハザードマップを確認したり、非常食のストックを確認したりと、大雨への備えをしておくことを、お勧めします。

なお、向こう2週間、気温は全国的に平年並みか高い日が多いでしょう。曇りや雨でも、広く25℃を超えて、30℃くらいまで上がる所もありそうです。湿度も高く、蒸し暑いでしょう。今後も、熱中症対策が欠かせません。また、食中毒の原因となる細菌が繁殖しやすくなりますので、体調の管理に加え、食品の管理にも、十分気を配ると良さそうです。

大雨の備えを

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梅雨は、災害につながるような大雨のリスクが高まる時期です。あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。