夏を代表する「果物」といえば、スイカ。食欲のない時の水分補給やデザートにもぴったりなので、この季節は冷蔵庫に常備しておきたいほど。スイカの日は、皮の縞模様を「綱」に見立てて、「な(7)つのつ(2)な(7)」(夏の綱)と読む語呂合わせから制定されたそうです。
今回は、いつものスイカをひと工夫して、「ドリンク」や「料理」にアレンジするレシピをご紹介します。

スイカは「野菜」で「果物」でもある?

英語で「ウォーターメロン」といわれるように、スイカは果肉の90%以上が水分で、ビタミンA・C、カリウムなどがバランス良く含まれています。赤い果肉にはリコピン、黄色い果肉にはβ-カロテンが豊富です。白皮の方により多く含まれるシトルリンは、「スーパーアミノ酸」と呼ばれる注目の成分。夏の水分補給や疲労回復、むくみ解消に役立てたい食材です。
ウリ科に属しているスイカは、植物分類学上では「野菜」になります。農林水産省によると、スイカやメロン、イチゴなど、苗を植えて1年以内で収穫する草本植物は「野菜」ですが、「野菜」とされるもののうち果実的な利用をするものを「果実的野菜」と分類しています。一方、総務省の家計調査やスーパーなどの流通の場では、実際の消費形態に合わせて「果物」として扱われているのです。
野菜と果物、両方の特性を持ち合わせるともいえるスイカ。この夏は、ひと手間加えてスイカの食べ方にバリエーションを増やしてみましょう。


喉を潤す!スイカを「飲む」レシピ3選

喉を潤すのにぴったりの、スイカを使ったドリンク。ゴクゴク飲めるジュースは、毎朝の定番にしたい美味しさです。シトルリンを多く含む白皮は、捨てずにデトックスウォーターに。スイカのソルティドッグは、汗で失われた塩分補給にも。夏の夕暮れに味わいたいカクテルです。

【スイカジュース】
・スイカの果肉(種は取り除く。以下同):200g
・水:30ml
・自然塩:ひとつまみ
スイカは適度な大きさにカットし、すべての材料をミキサーやブレンダーにかけます。はちみつやレモンを加えてもOK。

【白皮でデトックスウォーター】
・スイカの白皮:1/8〜1/4カット分
・水:1L
・レモンのスライス:4枚
緑色の外皮を削ぎ落とした白皮を短冊切りにします。赤い果肉部分も少し残してカットすると、見た目もキレイです。冷蔵庫で2〜3時間おいて完成。ミントの葉を加えるのもおすすめです。その日のうちに飲み切りましょう。

【スイカのソルティドッグ】
・スイカジュース:70ml
・ウォッカ :30ml
・塩:少々(スノースタイル用)
・氷:適量
グラスのふちを氷や果汁などでなぞり、塩を付けてスノースタイルにします。氷を入れたグラスにスイカジュースとウォッカを注ぎ、軽く混ぜて完成です。ウォッカの量は好みで調節してくださいね。

夏のアペロに!スイカの「ひと皿」レシピ3選

手軽にできるスイカのアレンジレシピは、前菜の一品、ワインのお供にも。夏の記憶に残る食の風景になりそうです。

【スイカモッツァレラ】
・スイカの果肉:300g
・モッツァレラチーズ:1個
・オリーブオイル:適量
・国産レモンの皮:適量
・白ワインビネガー:適量
・塩、胡椒:適量
ひと口大にカットしたスイカの上に、ちぎったモッツァレラをのせて塩と胡椒をふります。ゼスターで削ったレモンの皮をかけ、オリーブオイル、白ワインビネガーを回しかけます。
もはや定番の「桃モッツァレラ」をスイカでアレンジ。モッツァレラの他にも、フェタやリコッタなどフレッシュタイプのチーズと好相性です。

【スイカのガスパチョ】
・スイカの果肉:300g
・トマトジュース(無塩):120cc
・きゅうり:50g
・たまねぎ:30g
・にんにく:1/2かけ
・レモン果汁:小さじ2
・オリーブオイル:大さじ1
・塩:少々
スイカ、きゅうり、たまねぎ、にんにくは適当な大きさにカットして、すべての材料をミキサーやブレンダーにかけます。たまねぎとにんにくは、加えるとコクが出ますが除いてもOKです。冷蔵庫でよく冷やしていただきましょう。

【生ハムスイカ】
・スイカの果肉:300g
・生ハム:2〜3枚
・オリーブオイル:適量
・レモン果汁:適量
・ミントの葉:適量
スイカをひと口大に、生ハムは食べやすい大きさにカットします。スイカと生ハムを盛り付け、オリーブオイルとレモン果汁を回しかけます。ミントの葉をのせて完成。

この季節ならではの味覚「スイカ」を日々の食卓に取り入れて、暑い夏を健やかに過ごしたいですね。

・参考文献
吉田企世子『旬の野菜の栄養事典』エクスナレッジ
・参考サイト
農林水産省
日本食糧新聞
AJINOMOTO PARK

※公開後、一部加筆・修正しています(2021/7/27)