■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。

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最近、ゴールデンスペックやプラチナスペックなど、ラケットのカテゴリーを示す表現として使われることがありますが、なぜかこの言葉に少し違和感を感じます。

その違和感はどこから来るのか紐解いてみると、20年前に生まれた「黄金スペック」という言葉に行きつきました。

ストリングメーカーだったバボラから、画期的なラケット「ピュアドライブ」が発売され、大ヒットし、現在でも売れ続けているモンスターラケットとなったのですが、既存のラケットメーカーもピュアドライブに対抗するラケットを続々発売しました。

そのスペックが100平方インチ、300g、フレーム厚25〜26mmで、テニスライターのM氏が「黄金スペック」と命名、特集記事を書いたのが始まりです。「デカラケ」「厚ラケ」「魔法のラケット」などの名付け親のM氏に黄金スペックの由来を当時聞いたことがあります。歴史のある建築物や芸術作品に使われている黄金比率から思い付いたと言っていました。黄金比とは、1:1.6の比率の長方形を表し、ミロのビーナス、モナリザ、凱旋門など美しい造形として色々なものに応用されています。黄金スペックには、そんなストーリーがあったので、安易に黄金=ゴールデンに違和感を感じたのです。

ただ、黄金はゴールドですので、ゴールデンスペックで間違いはないので、訂正する必要はありません。ゴールデンスペックは黄金比からきていることを忘れないでください。プラチナスペックの違和感は、白銀比からきています。
黄金比は海外の造形物に使われることが多かったのに対し、日本の造形物は、1:1414(√2)の白銀比率の法隆寺金堂、五重塔など多数あり、和の様式に使われることから大和比とも呼ばれています。

ドラえもんやキティちゃんも白銀比です。ちなみにA4、B5の比率です。白銀=シルバー、白金=プラチナで白銀をプラチナとよく間違われることがあり、プラチナスペックと聞いて違和感を感じたのでした。でも、プラチナスペックは100平方インチ、285g、25〜26mmのことですので、黄金スペックを軽くしたもので、主流となるスペックではないので、いいネーミングかもしれません。プラチナ比と言う定義もあるにはあるのですが、有名な作品は見当たりません。白銀比は黄金比と対等に扱われる2大比率ですので、白銀スペック=シルバースペックを探していきましょう。

一面の雪景色のことを、「白銀の世界」と言う以外、ほとんど使われない言葉なので、白銀スペックと言うとプラチナスペックと間違われてしまうので、「シルバースペック」と呼ぶことにします。最近増えている100平方インチ、300g、22〜23mmは、ブレード100、ピュアストライク100、スピードMP、CX400ツアー、Vコアプロ100などですが、シルバースペックと言うには、黄金スペックの厚さ違いだけなので、物足りない感じがします。Vコア98、エクストリームツアー、CX200、ピュアストライク、ピュアドライブVS、ピュアアエロVS、ブレード98、エレベートなどのスペックが、98平方インチ、305g、22〜23mmです。

黄金スペックとフェース面積、ウエイト、フレーム厚どれもとっても同じではなく、それでいて多数のプレーヤーから支持されています。特に黄金スペックが飛びすぎてしまう方にちょうどいいので、黄金スペックVSシルバースペックの図式になり、黄金スペックにも負けないスペックになるのではないでしょうか。

シルバースペックは、フェース面積98平方インチ、ウエイト305g、フレーム厚22〜23mmと定義することにします。黄金スペックは、パワー、快適、オールラウンドが特徴のラケットですが、飛びすぎる、物足りないなどの方も多くいるのが現実です。

シルバースペックは、飛び抑えめ、打ちごたえのある打球感、自分のスイングで全てをコントロールできる安心感が特徴です。選手の使用率が高く、中級から上級向きのカテゴリーになりますが、黄金スペックに比べ、スイートスポットとそうでないところの差が大きく、いいショット、ミスショットの原因が直ちにわかりやすくなっています。

全般的に球乗りの良いモデルが多く、しっかりと振り抜いた時のボールの重さが出しやすいのも長所です。305gと少し重ためですが、ほとんどのラケットが315mmとトップを軽くしているので、操作性は良く黄金スペックからの乗り換えもスムーズに移行できます。ワンランク上のテニスを求めている方は是非チャレンジしてみてください。

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