ズベレフとメドベージェフ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は16日、シングルス4回戦が行われ、第3シードのD・メドベージェフが第19シードのA・ズベレフ(ドイツ)を6-2, 7-6 (7-3)のストレートで破り、大会初のベスト8進出を果たした。

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27歳のメドベージェフは2月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)、カタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、 ハード、ATP250)、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)と3週連続でツアーを制覇。3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では準優勝となったものの、続くマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では大会初優勝を飾り今季4勝目を挙げた。

クレーコートシーズンでは先月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で8強入り。前週のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)では大会初の16強入りを決めた。

BNLイタリア国際に過去3度出場しているが1度も勝利できていなかったメドベージェフは今大会、初戦となる2回戦で世界ランク43位のE・ルースブオリ(フィンランド)、3回戦で第31シードのB・ミラリェス(スペイン)を下し16強入りしている。

また、ズベレフは前日に行われた世界ランク54位のJ・J・ウルフ(アメリカ)との3回戦が雨天により6-4, 3-3の時点で中断に。16日にズべレフがリードした時点で再開しており、6-4, 7-5のストレート勝ちを収めている。

メドベージェフとズベレフは今季、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)と4月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で対戦し、いずれもメドベージェフが勝利。対戦成績を8勝6敗とし、通算15度目の対戦に臨んだ。

この日の第1セット、メドベージェフはファーストサービスが入ったときに88パーセントの高い確率でポイントを獲得。第1ゲームでブレークを奪うと第7ゲームで2度目のブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった第8ゲームでは1度のブレークポイントを凌ぎ先行する。

続く第2セットでは1度ずつブレークを奪い合いタイブレークに突入。メドベージェフは3度のミニブレークに成功し6-3とリード。マッチポイントでは激しいストローク戦となるも最後はズべレフのボールがアウトとなり、1時間56分で勝利した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにメドベージェフのコメントを掲載し「第2セット、彼は確かに少し良いプレーをし始めたよ。簡単なミスがいくつかあったけど、それがテニスであり、続けなければならないと思っていた。試合全体を通して自分のレベルに満足しているので、次の試合もとても楽しみだよ」と語った。

勝利したメドベージェフは準々決勝、予選勝者で世界ランク101位のY・ハンフマンと対戦する。ハンフマンは4回戦で第6シードのA・ルブレフを7-6 (7-5), 4-6, 6-3のフルセットで下しての勝ち上がり。

ハンフマンについてメドベージェフは「彼は今、いいプレーをしている。予選から出場して準々決勝に進出し、素晴らしいプレーをしている。だから、彼を打ち負かすためにベストを尽くさなければならないね」と明かしている。

同日には第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)、第4シードのC・ルード(ノルウェー)、第7シードのH・ルーネ(デンマーク)、第15シードのB・チョリッチ(クロアチア)、第24シードのF・セルンドロ(アルゼンチン)が8強に駒を進めている。