全仏OP会場で練習するジョコビッチ
画像提供:ゲッティイメージズ

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は27日、男子シングルスで第3シードとして出場する世界ランク3位のN・ジョコビッチ(セルビア)の会見を開催。同大会を欠場し、2024年シーズンでの現役引退を視野に入れた発言をしたR・ナダル(スペイン)に対し「僕はいつまでプレーするかということを考えさせられたよ」と思いを語った。

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36歳のジョコビッチと36歳のナダル。学年は1つ違いだが、5月22日が誕生日のジョコビッチと6月3日が誕生日のナダル、両者は約10日間だけ同じ年齢となる。

これまでツアーで59度対戦しジョコビッチの30勝29敗と拮抗した対戦成績となっており、最後の顔合わせは昨年の全仏オープン準々決勝で、そのときはナダルが勝利した。そのナダルは腹筋の負傷で今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)以降離脱が続くと、クレーコートシーズンに入っても完治せず調整。全仏オープン前に会見を開き、同大会の欠場と長期の離脱、そして来シーズンでの現役引退を示唆した。

会見でナダルのことを問われたジョコビッチは「彼は僕の最大のライバルだと、いつも言っている。彼がキャリア最後のシーズンを迎えると発表したとき、僕の一部も彼と一緒に去っていくんだと感じたよ」とコメント。

「僕らはライバル関係にあり、今も彼は現役選手だ。彼は僕のキャリア、そのキャリアの成長、そして選手としての僕に最も影響を与えた人物の1人であると言えると思う」

「プレーを続け、競い合い、お互いを押し合うことで、誰がより多くのことを成し遂げるか、誰がより良い結果を出すか、ということを考える上で、間違いなく大きな動機付けとなった。自分のキャリアや、僕はいつまでプレーするかということを考えさせられたよ」

続けてジョコビッチは「正直なところ、ローラン・ギャロスのドローで彼を見るのは好きではないよ」と笑顔を見せながら回答。

「ローラン・ギャロスでの直接対決の記録では、彼に対する勝利は多くないしね。でも、もちろん、テニスファンとして、また、テニスのシステムの一部である人間として、常に勝ちたいと思うし、世界最高のテニスプレーヤー、世界で最も有名なテニスプレーヤーがプレーするのを見たいと思うのは当然だ」

2016年と2021年に続く3度目の全仏オープン制覇を目指すジョコビッチは、1回戦で世界ランク114位のA・コバチェビッチ(アメリカ)と対戦する。

最後にジョコビッチはクレーキング不在となる今大会の優勝候補について「ナダルがこの大会に出場しないことは、テニス界にとって大きな損失であり、ローラン・ギャロスにとっても大きな損失だと思う。正直なところ、この大会はかなりオープンだと思うよ。でも、最終的にトロフィーが僕のところにくること望んでいるんだ」と話した。

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