勝利したシフィオンテク
画像提供:ゲッティイメージズ

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間30日(現地29日)、シングルス2回戦が行われ、第1シードのI・シフィオンテク(ポーランド)が世界ランク134位の大坂なおみを7-6 (7-1), 1-6, 7-5のフルセットで破り6年連続6度目の3回戦進出を果たした。シフィオンテクはこの試合のオンコートインタビューで観客のマナーに苦言を呈した。

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22歳で世界ランク1位のシフィオンテクが同大会に出場するのは6年連続6度目。2020年と2022年と2023年に優勝を飾っており、今大会では3連覇と4度目の優勝を狙っている。1回戦では予選勝者で世界ランク148位のL・ジャンジャン(フランス)を下し2回戦に駒を進めた。

大坂との顔合わせとなった2回戦、シフィオンテクはタイブレークの末に第1セットを獲得したが、第2セットは大坂の攻撃的なプレーに主導権を握られ3度のブレークを許し、1セットオールに追いつかれる。

ファイナルセット、シフィオンテクは第2ゲームで先にブレークを奪われゲームカウント2-5と後がなくなる。それでも大坂のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームでブレークバックを果たし土壇場で追いつくと、第11ゲームでもブレークを奪い、2時間57分の激闘を制した。

試合後、オンコートインタビューに応じたシフィオンテク。始めは笑顔で試合を振り返り対戦した大坂のプレーを称賛するなどしていたが、突如「1つ言いたいことがある」と切り出し観客のマナーに苦言を呈した。

「私は皆さんをとても尊敬していますし、これはエンターテイメントなので基本的には皆さんのためにプレーしています。皆さんのおかげでお金が稼げていることもわかっています。しかし、プレッシャーのかかるラリー中やリターンの前に何かを叫ばれると集中するのが本当に難しいんです。私はゾーンに入り集中する選手でありたいので、普段はこんな話はしません」

「これは私たちにとって深刻なことです。私たちはどんどん良くなるために戦っています。そのため時にこれを受け入れるのが難しいこともあります。かかっているものは大きく、勝つためにたくさんのお金もかかっているからです。数ポイントで大きく変わってしまう可能性があるので、ラリーの合間に応援していただければ嬉しいです」

「私のことを嫌いにならないでほしいです。私は皆さんを愛しています」

シフィオンテクが試合後のオンコートインタビューでこのような発言をすることはめったになく、女王からの異例の忠告となった。

会見でシフィオンテクはこのことについてさらに説明した。

「ドロップボレーをミスしたときが一番イライラしました。ボールが飛んできたときに誰かが叫んだんです」

「でももっと集中して、これに気を取られないようにすべきだとわかっていますが、テニスではポイント中はスタジアムが静かであることが普通なので、時にそれは難しいです」

「特にリターンの前にはこのようなことが何度も起こりました。だから、私はそれについて声を上げたかったのです。一度だけならそのままにしておこうと思っていました」

「フランスの観客は熱狂的であることは知っています。でも今のところテニスでは観客は静かにすべきだというルールがあり、私たちにとって簡単ではないことを指摘したいと思いました」

「でも、フランスの観客は少し厳しいから今は目立たないようにしたいです(笑)これが良い決断だったかどうかはわかりませんが、彼らが私を人間として扱ってくれて、一緒に取り組めることを願っています」

勝利したシフィオンテクは3回戦で世界ランク42位のM・ブズコバ(チェコ)とラッキールーザーで本戦入りした同135位のJ・フェット(クロアチア)の勝者と対戦する。

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