五穀豊穣を願う伝統の祭り“シャングシャング馬”が胎内市で行われました。観客を沸かせたのは人馬一体となった馬の駆け上がりです。

山里に響く鈴の音。

練り歩いていたのは、馬です。

〈子ども〉

「目がぱっちりしているところがかわいいです」

胎内市で行われた春恒例の祭り「シャングシャング馬」。

馬を農業に使っていたこの地区では300年以上前からこの祭りを行い、五穀豊穣を願ってきました。

最大の見せ場が。

(リポート)

「馬は社殿の頂上を目指しこちらの急こう配の坂を駆け上がります。馬たちがけがをしないように、 このようにもみ殻が敷かれています」

約30メートルの坂を馬が駆け上がります。

それでも、落ちそうになる人や…。転んでしまい、置いてけぼりになる人も。

〈園児〉

「がんばれ!がんばれ」

一度は途絶えていたこの祭り。元ジョッキーで牧場を経営する松原さんが10年前に復活させました。

勇壮な姿は、まさに人馬一体。

〈観客〉

「すごい、すごい」

〈園児〉

「乗りたかった。馬の速さについていけなくて難しかったです」

〈訪れた人〉

「勇壮でしたね、迫力があってよかったです」

「とてもよかった、珍しいものを見たという感じで。また来年も来たい」

馬のいななき。そして、にぎやかな声。

伝統の祭りが静かな集落に春の訪れを告げていました。