世界中で開発競争が激しくなっている「生成AI」。しかし日本では80%以上の人が利用したことがないと回答したアンケートもあります。新潟にいる専門家は「イノベーションに必要だ」と指摘しています。
生成AIとは、人が文字などで入力した指示に基づき、文章などを作成できる人工知能のこと。
最近は人間らしい会話ができるなど日々進化を続けています。
まちの人に聞いてみると―
〈まちの人〉
「何も使ってないですね。なんか頭いいやつがあるんだなって」
「ちょっとまだよく分かってないです。それ(生成AI)自体を」
一方、デジタルネィテイブな大学生たちは―
〈大学生〉
「使います。自分がレポート書いたものを添削もしてくれる。この部分は違う方がいいですねとか」
「使います。英語翻訳に使ったり」
中にはこんな人も―
〈大学生〉
「暇なときにお話の相手になってもらったり」
AIが話し相手というこちらの学生。実際にやってもらいました。
〈大学生〉
「(何か面白いこと教えての答えが?)もちろん。以下の豆知識はどうでしょうか。タコの心臓は3つある…タコのお話を聞かせてくれました」
新たな知識が得られるのが楽しいようです。
生成AIをどのくらいの人が使っているのでしょうか。
こちらのアンケートでは「利用したことがない」という回答は80パーセント以上にのぼっていて、日常的に使っている人はまだまだ多くはないようです。
しかし…
〈大学生〉
「アメリカの企業は90パーセント以上がAIをつかっているデータがある。日本はまだ10パーセント程度で、非常に格差がある」
こう話すのはAIを活用した事業を行っている新潟人工知能研究所の黒田代表です。
生成AIの使い方は多様化し、文章・画像・映像など作れるものは増えているといいます。
記者)「私も音楽を実際につくってみたいと思います」
今回はせっかくなので新潟一番をイメージした作品をつくってみることに。入れてほしい歌詞や曲調を選択するだけで、音楽まで生成AIで作ることができます。
記者)「すごいゆったりとしたジャズの形で作られていますね」
生成AIはどんな人でも活用できると話す黒田代表。
Q)保育士などの仕事の場合どんなAI利用が提案できる?
〈新潟人工知能研究所 黒田達也 代表取締役〉
「まさに保育士のような相手が人間で、臨機応変な対応が必要なケースに生成AIは非常に使える」
例えばぐずっている子どもに対し、どんな言葉をかけたらいいか?といった質問をすると…
AIは学習した保育の知識から最適と考える答えを提供してくれます。
活用は「学校給食」にも。
栄養素を満たしながら決められたコストの中でバラエティ豊かな献立を提案。栄養士の負担を軽減できます。
このほか、人手不足解消や建築現場の作業効率化などへのアイディアを提供。そうして私たちに“気づき”を与えてくれることが 生成AIを使う利点だといいます。
〈新潟人工知能研究所 黒田達也 代表取締役〉
「徐々にAIの価値を経営者も先取りして自分の会社のイノべーションに必要だと。たぶんどんな企業でもAIで省力化できたり、より精度の高いベテランの知見を再現できるシステムはできるはず」
大量のデータを使って気づきを与える生成AI。
AIをうまく活用し適切な場面で利用することでより便利な生活が実現するかもしれません。