世界遺産登録を目指す「佐渡島の金山」について花角知事は12日の定例会見で「ことし7月の世界遺産委員会で登録という決定になるように、あらゆる努力をしたい」と意気込み、登録に向け佐渡市や国と検討を進めると話しました。

「佐渡島の金山」を巡っては、6月6日に文化庁が、ユネスコの諮問機関イコモスから「情報照会」の勧告が出されたと発表しました。

「情報照会」は4段階中、上から2番目の評価で、3つの追加情報の提出が要請されました。

県は佐渡市や国と連携し、3つの追加情報について検討を進める方針で、7月にインドで開かれる世界遺産委員会での登録を目指すとしています。

また、県内では6月22日(土)、「佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議」の総会が開かれる予定で、県は一般の人の参加も呼び掛けています。

2014年に発足したこの会議。県内の企業や商工会などが参加し官民一体となった県民運動を展開してきました。

今回の総会は、7月の世界遺産委員会直前の開催となり、登録に向け、さらなる機運の高まりが期待されます。

総会にあわせて、『「佐渡島の金山」のこれまでとこれから―地域の文化財を慈しみわが町を育もう―』と題し、新潟市歴史博物館みなとぴあ館長の坂井秀弥さんによる記念講演も行われます。

県は21日(金)まで電話、電子メール、専用フォームで一般の参加を募集しています。