ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55)。5月20日(月)は、『サウナの時間』と題して放送。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)が、サウナの中にいるようなゆったりとした雰囲気でリスナーの相談に乗り、“整った”ような感覚になるアドバイスを送りました。そのなかから、「ダンスがうまく踊れず劣等感がある」という18歳の女性リスナーとのやり取りを紹介します。



こもり校長:今夜の授業テーマは、『サウナの時間』です。「心身ともに疲れちゃったよ」という生徒(リスナー)と一緒に話をして、心を整えてもらおうという授業をしていきます!

――18歳(大学1年生)がサウナで相談したいこと

最近、モダンダンス部に入部しました。30人の部員のなかで、自分が一番うまく踊れなくて劣等感があります。ダンスは中学のころからやりたかったのですが、高校までは吹奏楽部に入っていて、独学で好きなアーティストのダンスを真似たりしていました。周りは本格的に習ってきた経験者が多く、入部したてで相談できる相手もいなくてつらいです。

――ダンスは「練習すればするほど絶対うまくなる」

こもり校長:(本格的にするのが初めてだから)劣等感は感じる必要ないんじゃない? だって、周りの子は吹奏楽できないでしょ?

リスナー:たしかに(笑)。

こもり校長:だから、今の状況を「自分が劣っている」と思わなくていいよ。スタート地点にいるんだから。

COCO教頭:うん!

こもり校長:吹奏楽も最初から吹けたわけじゃないでしょ? コツコツやってできたんでしょ? それと一緒だから、劣等感だと思ってしまうのはすごくもったいないけどね。むしろ、これから伸びていくからね。ダンスも楽器と一緒で、練習すればするほど絶対うまくなるものだから。そこで心折れてしまうのは、もったいないと思うよ。

リスナー:はい……。

――発表会に向けて練習中だけど……

こもり校長:発表会とかあるの?

リスナー:8月に大会があるので、1年生はそれが最初の舞台ですね。

こもり校長:最高じゃない! 目指す場所があって頑張る目標があるなら、それに越したことないと思うよ。

COCO教頭:それって、全員出られるの?

リスナー:はい。全員出ます。

COCO教頭:いいね! 大会に向けてどういう練習をしているの?

リスナー:今は基礎をやっていて、6月になったら振り入れが始まるそうです。

COCO教頭:練習はどのくらいしているの?

リスナー:活動は月曜と金曜、たまに土曜で結構少なめなんです。練習の日は早めに行って先輩にアドバイスしてもらったり、家は練習できる環境にないので、お風呂あがりに柔軟をしたりして努力はしています。

COCO教頭:めっちゃできること探しているやん! すごいじゃん!

リスナー:「がんばんなきゃ!」という感じです。

COCO教頭:それだけ頑張っていてもつらいんだよね?

リスナー:はい……。

――陰の努力は周りに伝わる

こもり校長:その“つらさ”は何なんだろう? 振付が踊れないのか、基礎がみんなに追いついていないのか……始めたばっかりだからすぐに踊れないのはわかった上で、何に悩んでいるの?

リスナー:できなくても頑張ってはいるし、先輩も「大丈夫だよ」と優しいんですけど、1年生のなかでも踊れないほうなので、裏で何か思われているんじゃないかな、と思っています……。

こもり校長:う〜ん……そういう悩みなんだね。そりゃそう思うよね。俺はあんまりそういうのなかったからなぁ。

COCO教頭:ダンスやっているもんね。

こもり校長:俺も下手だったけど、ガンガン前に行っちゃうタイプだったんだよね(笑)。鏡の前で踊ったり、発表のときも前で踊っちゃうタイプだったから。ダンスが下手だと思われることに関して、「あんまり関係ねーなー」と思っていたタイプなんだよね。だから、ダンスに関して誰かに何かを思われる……というのは、あまり気にしなくていいと思うよ。

リスナー:そうですか……? 高校のときにフルートをやっていたんですけど、ピアノの経験があるからか、最初から自信を持ってやれていたんです。でも、ダンスってなると「うわ、うまくできていない……」ってなっちゃうんです。

COCO教頭:でも、陰で努力していることって、絶対周りに伝わっているから。何も頑張っていないただの下手くそなら、私が先輩なら「あいつ、下手なままで何やねん」って思う。でも伝わっているはずだから、「ずっと下手やな」って言うようなことはないと思うよ。自分が先輩だったらどう?

リスナー:そうですね、そう思います。

COCO教頭:だし、笑われていたとしても、自分が楽しいのが一番じゃない?

リスナー:そうですね。

COCO教頭:だから、そういうのは気にしなくていいよ。「言ってない」と思っていたらいいよ。

リスナー:わかりました!

こもり校長:少しは楽になった?

リスナー:はい!

こもり校長:じゃあ、また何かあったらサウナで話そうな! このあとは、水風呂に入るんだよ!

COCO教頭:(笑)。

リスナー:わかりました(笑)。

――電話を切ったあと……

こもり校長:何よりも(リスナーが)新しい表現方法を手に入れようとして、心のなかにあるものを違う方法で表現する一歩を踏み出したことをまず喜んでほしいな。そのなかで、くじけたり恥ずかしくなったり緊張したり、人前に立つ怖さや喜びをまたイチから感じられるのって、俺はすごく素晴らしいことだと思う。

COCO教頭:うん!

こもり校長:8月にはまた新しいステージに立てるわけだから、感情がいろいろ渦巻くと思うけど、初めてのことを大切にしてダンスという表現を楽しんでもらえればな、と思います。



このほかには……
・「サウナが大好きで2週に1回行っています。勉強で疲れたり、無心になりたいときによく入っています」という高3
・「高校に入って好きな人ができました。その人のことで頭がいっぱいで、勝手に不安になっています」という高1
・「部活でよさこいをやっているのですが、8月の大会に出たら廃部になります。理由を聞かされていないこともあって、寂しすぎて練習に身が入りません」という高2
と電話をつなぎました。

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5月20日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年5月28日(火)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/