「デカローグ5 ある殺人に関する物語」出演の福崎那由他、渋谷謙人、寺十吾、「デカローグ6 ある愛に関する物語」出演の仙名彩世、田中 亨より初日開幕コメントが到着!

「トリコロール」三部作、『ふたりのベロニカ』で知られる、ポーランドの世界的映画監督クシシュトフ・キェシロフスキが発表した 『デカローグ』。旧約聖書の十戒をモチーフに 1980 年代のポーランド、ワルシャワのとある団地に住む人々を描いた十篇の連作集です。
この十篇すべてを舞台化、4カ月にわたり上演するという一大プロジェクト。
今回上演する 5 話と 6 話は、『殺人に関する短いフィルム』『愛に関する短いフィルム』のタイトルで長編映画としても製作、公開され、カンヌ
国際映画祭で審査員賞に輝くなど、その後『デカローグ』が国際的な評価を得るきっかけに。

デカローグ5 ある殺人に関する物語

福崎那由他
デカローグ」プログラムC、初日開幕致しました。僕が出演するデカローグ5は観た人によって思うこと、抱く感情が違うと思っています。僕自身が皆様一人一人に感想を聞きたくなる、そんなお話です。演出の小川絵梨子さんを始め、キャストやスタッフの皆様と共に深めてきたデカローグの世界観を、是非沢山の方々に感じていただきたいです。最後まで怪我なくヤツェクとして舞台の上で生きられてるよう、全力を尽くして頑張ります。

渋谷謙人
敬愛する演出家が温めてきた作品に参加できた事をとても嬉しく思うのと同時に、彼女の作りたい演劇、そしてこの素晴らしい脚本を少しでも体現したいという一心で、毎日稽古に食らいつく日々でした。僕がキェシロフスキの映画を観て感じた衝撃を、劇場で体感して頂けたら幸いです。素晴らしいスタッフと温かい優秀な共演者に感謝しながら、全身全霊で千穐楽までピョトルを演じさせていただきます。

寺十吾
本日無事初日を迎えられた事を感謝します。
改めて沢山の方々に支えられて舞台が成立しているのだと強く実感しています。
今日から14ステージ14回殺されるのかと思うとまるでRPGをやっているかの様な錯覚を憶えます。ああ、またここで殺されるのか、ならば、それまでをより実感を持ってしっかり生きようと思う初日でした。そして1〜6話まで観て頂いたお客様に是非「全話観たい!」と思って頂けるよう、一意専心頑張ります。
あらすじ
20歳の青年ヤツェク(福崎那由他)は、街中で見かけた中年のタクシー運転手ヴァルデマル(寺十 吾)のタクシーに乗り込み、人気のない野原で運転手の首を絞め、命乞いする彼に馬乗りになり石で撲殺する。
殺人により法廷で裁かれることになったヤツェクの弁護を担当したのは、新米弁護士のピョトル(渋谷謙人)だった……。

デカローグ6 ある愛に関する物語

仙名彩世
無事に初日を迎えることができました!
ありがとうございます!
作品を創り上げていく稽古場はいつも豊かな想像力と活気に溢れていて、私自身、色んな所に寄り道したり迷ったりしながらも、少しずつ積み重ねて来られたように感じています。
ぜひ劇場で登場人物それぞれの人生を見つめていただけたらと思います。
みなさまのご来場をお待ちしています!

田中 亨
いよいよ始まりました。あっという間の開幕です。無事に初日を迎えられた事にホッとしています。
前半の5話と、後半の6話にかけて、心が忙しい毎日になりそうですが、楽しみながら、千秋楽まで頑張りたいと思います。劇場でお待ちしております。
あらすじ
郵便局に勤務する19歳のトメク(田中 亨)。彼はシリアに派遣されている友人の母親マリアと暮らしていた。そして彼は向かいに住む30代の魅力的な女性マグダ(仙名彩世)の生活を日々望遠鏡で覗き見ていた。マグダと鉢合わせしたトメクは、彼女に愛を告白するが、自分に何を求めているのかとマグダに問われてもトメクは答えられない。その後デートをした二人、マグダはトメクを部屋に招き入れるが……。

制作発表会レポ記事

出演者は44名!新国立劇場大型企画『デカローグ 』完全舞台化!製作発表会レポ

作品について
「トリコロール」三部作、『ふたりのベロニカ』で知られる、ポーランドの名匠 クシシュトフ・キェシロフスキが発表した 『デカローグ』。旧約聖書の十戒をモチーフに 1980年代のポーランド、ワルシャワのとある団地に住む人々を描いた十篇の連作集。
十篇の物語は、オムニバス形式のそれぞれが独立した1時間前後の作品で、別々の作品でありながら、緩やかにリンクし、実はひそかなつながりを持っているという隠された楽しみも見つけることができるもの。
もともとテレビ放映用ミニ・シリーズとして1987-1988年にかけて撮影され、その質の高さが評判を呼び、その後世界で劇場公開。スタンリー・キューブリック、エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェンなど世界の映画作家が賞賛の声を贈った。

モーセの十戒(正教会・聖公会・プロテスタント(ルーテル教会を除く)の場合)
わたしのほかに神があってはならない。
あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。
あなたの父母を敬え。
殺してはならない。
姦淫してはならない。
盗んではならない。
隣人に関して偽証してはならない。
隣人の妻を欲してはならない。
隣人の財産を欲してはならない。

概要
『デカローグ 1~10』
日程:2024年4月13日(土)~7月15日(月・祝)
デカローグ1~4(プログラム A&B 交互上演):2024年4月13日(土)~5月6日(月・休)  ※終了
デカローグ5~6(プログラム C):2024年5月18日(土)~6月2日(日)
デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演):2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)
会場:新国立劇場 小劇場
原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ
翻訳:久山宏一
上演台本:須貝 英
演出:小川絵梨子/上村聡史

公演詳細

新国立劇場『デカローグ 1〜10』出演者&公演詳細公開

WEB:https://www.nntt.jac.go.jp/play/dekalog-ab/

舞台撮影: 宮川舞子