「調布国際音楽祭2024」が6月15日に開幕。そのオープニング・セレモニーとコンサートが催された。
調布国際音楽祭、今年で12回目を数える。テーマは「MUSIC WITHOUT BORDERS」、多様な音色とともに世界中のアーティストたちが調布に集結する。
調布の街は、東京の郊外都市で新宿から京王電鉄で15分の人口24万人のベットタウンであるが、日本有数の音楽大学、桐朋学園音楽学部を有し演奏家人口も多く、また、映画映像産業企業が集積することの両面から、クリエイティブアート都市の側面をも持つ。

オープニング・セレモニー
オープニング・セレモニーは、調布駅から徒歩数分に所在する‘調布市文化会館たづくり’のエントランスステージにて12時30分にスタート。幕開けに明治大学付属明治高等学校・中学校吹奏楽班のよるファンファーレに続き、鈴木優人エグゼクティブ・プロデューサーによる開会宣言!

続いて、長友貴樹調布市長、公益財団法人 調布市文化・コミュニティ振興財団の宇津木光次郎常務理事に続き、音楽祭監修の鈴木雅明が挨拶。再び鈴木プロデューサーが登壇し、森下唯アソシエイト・プロデューサーを紹介し、和やかに進み、ふたりによるピアノディオ(連弾)フォーレの組曲「ドリー」から「子守歌」がはじまり、美しいメロディが奏でられる。

演奏が終わると満場の拍手。そこに先ほどの明治高等学校・中学校吹奏楽班によるファンファーレでセレモニーは締めくくられた。

オープニング・コンサート
そして、同日14時からオープニング・コンサートが開催。会場は調布駅前の調布市グリーンホール。サブタイトルに、〜情熱のボレロ!華麗な吹奏楽の祭典〜と名付けられ、調布市内に所在する桐朋学園大学のシンフォニック・ウィンズと、先ほどのファンファーレ演奏の明治大学付属明治高等学校・中学校吹奏楽班。ソリストに野星矢(フルート)、上野耕平(サクソフォン)が出演。こちらも鈴木優人プロデューサーの軽快に挨拶ではじまる。プログラムは下表(公式サイト引用)。明治の中高バンドは、もうこの音楽祭の常連だ。2曲目にSAXソロで上野耕平が加わり「フォー・ピクチャー・ フロム・ニューヨーク」。休憩後。桐朋学園大学シンフォニック・ウィンズが登場。2曲目は、尾高尚忠(指揮者の尾高忠明の父)作曲の名曲「フルート協奏曲」。フルート独奏は上野星矢。豪華ソリストがふたり、音楽祭オープニングをより華やかに奏でる。ラストを飾るのは、ふたつの吹奏楽団の合同演奏でラベルの「ボレロ」。舞台設営の間での、鈴木プロデューサーが音楽祭記念のTシャツの紹介やW上野の上野耕平、上野星矢を交えて、若い演奏家とともにした「ボレロ」のハーサルの様子が演奏を伴いながら披露された。「ボレロ」フィナーレ直前の様子が下の写真。100名規模の大編成の吹奏楽を、鈴木優人の指揮に先のW上野が編成に加わる。音楽祭ならではの生演奏の醍醐味がここにある。


「調布国際音楽祭2024」は東京のいち衛星都市の音楽祭とは思えない、驚くほどの多彩なプログラムが用意されている。いくつかのコンサートを紹介するだけでは、この音楽祭は何なのかを伝えるのは難しい。詳細は公式WEBにてご覧いただきたい。

公式サイト:https://www.chofumusicfestival.com/

調布国際音楽祭2024 概要
会期:2024年6月15日(土)〜2024年6月23日(日)
エグゼクティブ・プロデューサー:鈴木優人
アソシエイト・プロデューサー:森下 唯
監修:鈴木雅明
コミュニケーション・アドバイザー:平野敬子
主催:公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団、調布市
特別協賛:アフラック生命保険株式会社
後援:京王電鉄株式会社、調布市教育委員会
協力:桐朋学園大学
制作協力:公益財団法人ジェスク音楽文化振興会
マネジメント:有限会社バッハ・コレギウム・ジャパン

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