NBAは7月30日からフロリダ州オーランドにて2019-20シーズンを再開する。第二幕には東西の22チーム(イースト9チーム、ウエスト13チーム)が参加し、プレーオフ前に順位決定戦として8試合を戦うが、すべてのチームがベストメンバーで挑めるわけではない。

 ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングやケビン・デュラント、インディアナ・ペイサーズのヴィクター・オラディポなどはケガの影響、ポートランド・トレイルブレイザーズのトレバー・アリーザ、ロサンゼルス・レイカーズのエイブリー・ブラッドリーは家庭の事情で参加を辞退している。

 そんななか、レイカーズのドワイト・ハワードは人種差別問題への取り組みを優先させるため、6月にシーズン不参加を表明していたが、第二幕に参加することが決定。さらに34歳のベテランは、今季の残り試合分のサラリーを非営利団体の“ブリーズ・アゲイン”に寄付することを発表している。

 レイカーズは3月のシーズン中断前にプレーオフ進出を決めていたが、前述のように第二幕にブラッドリーが不出場。チームは彼の代役としてシューティングガードのJR・スミスを補強した。一方で純粋なセンターはハワードを除くとジャベール・マギーしかおらず、フロントコートの戦力ダウンが心配されていた。
  今季、7年ぶりにレイカーズ復帰を果たしたハワードは62試合に出場し、平均7.5点、7.4リバウンド、1.2ブロックをマーク。

 2000年代後半にオーランド・マジックで平均20点、10リバウンド以上を連発し、“スーパーマン”と呼ばれていた頃と比べると成績自体は物足りないが、古巣でオフェンスではスクリーナーとして、ディフェンスではリムプロテクターとして身体を張り、2大エースのレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの負担を軽減。ムードメーカーとしても存在感を放ち、チームに不可欠な存在となっていた。

 近年のNBAは1試合120点超えが当たり前の超攻撃的なバスケットが展開されているが、プレーオフではレギュラーシーズンとは異なり、よりディフェンシブな展開になる。それだけに16年間のキャリアでリバウンド王に5回、ブロック王に2回輝き、最優秀守備選手賞にも3回選ばれているハワードの存在は、レイカーズにとって非常に心強い。

 2015、17,18年の王者ゴールデンステイト・ウォリアーズにはアンドレ・イグダーラやショーン・リビングストン、昨季の覇者トロント・ラプターズにはマルク・ガソルやサージ・イバカなど、スター選手を支える優秀な脇役が在籍。彼らの活躍なくしてチームの優勝はなかった。

 キャリア晩年にしてリーグ屈指のロールプレーヤーに“モデルチェンジ”した男は、10年ぶりの王座奪還を狙うレイカーズの鍵を握る存在になるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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