世界の頂点を見据える日本のエースは、着々と復活への道を歩んでいるようだ。

 バドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗が7月、「第二の故郷」である福島県で1週間のトレーニング合宿を実施。現地で行なわれたインタビューのなかで、来年の東京五輪に向けた意気込みを語った。

 今合宿では、母校の後輩にあたる地元・ふたば未来学園の中高生たちと汗を流し、「ここにいる時は凄く安心して生活できる」と心身ともにリフレッシュ。朗らかに質問に応える様子からは、充実感がうかがえた。

 新型コロナウイルスの感染拡大によってバドミントンのワールドツアーは中断されており、桃田自身は今年1月に交通事故に巻き込まれて試合から半年以上離れている。しかし、現在は「試合がしたくてうずうずしている」状態で、「自分の中でしっかり準備が出来ているということ」だと自身のコンディションを客観的に分析した。
  また、1年後に延期になった東京五輪については、「今も凄くネガティブなニュースが多いけど、絶対にまた試合ができる時が来ると思う。そういったときのために、毎日毎日を無駄にしないように頑張りたいという気持ちもあります」としたうえで、次のように続けている。

「リオ・オリンピックの時は、自分の軽率な行動のせいで出場できなかった。そういう時でも支えてくれた人たちに恩返しというか、感謝の気持ちを伝えるためにも、東京オリンピックのコートで成長した自分を見せて、『ありがとう』という気持ちを表現して頂点に立てる大会にしたい」

 自身の成績はもちろん、「バドミントン界をリードすることで選手のステータスを上げていきたい」と業界の発展を願ってプレーを続ける桃田。来るべき時に備えて、心身ともに成長・成熟へのステップを踏んでいるようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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