11月18日(日本時間19日、日付は以下同)にバーチャルで開催されるドラフトに向けて、NBAの全30チームは指名候補選手をワークアウトに呼んでプレーをチェックしたり、面談などをして、どの選手を指名するかを熟考している。

 今季リーグワーストの15勝50敗(勝率23.1%)に沈んだゴールデンステイト・ウォリアーズは、ロッタリー(指名順位の抽選)に参加したステフィン・カリーが1巡目全体2位指名権を引き当て、即戦力を獲得するチャンスを掴んだ。

 カリー、クレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズ、ドレイモンド・グリーンというコアを擁するウォリアーズにとって、穴となっているのはセンターのポジションだ。現在のロースターにはマーキーズ・クリスやケボン・ルーニー、アレン・スマイラギッチといったビッグマンがいるものの、アスレティック能力が高く、ポジションレスなスタイルに対応できるビッグマン獲得が望ましいと言われてきた。

 だが10月13日に地元メディア『The San Francisco Chronicle』のコナー・レトーノウ記者が「このチームの組織にいる人たちと話したところ、彼らはロッタリーピックでセンターを指名することに乗り気ではないようだ。どちらかと言えば、ポジションレスでアップテンポなスタイルに適した選手を指名するんじゃないか。あとはFA(フリーエージェント)の中からセンターでローテーション入りする選手を獲得することになるだろうね」と報道。
  ウォリアーズは22日に19歳のイスラエル人デニ・アブディヤとワークアウトを開催。スティーブ・カー・ヘッドコーチをはじめとするチーム関係者は、205㎝・100㎏のオールラウンダーに好印象を抱いていたと『The Athletic』が報じており、来月のドラフトで指名する可能性がある。

 その一方で、昨季メンフィス大を途中退部した216㎝・114㎏のジェームズ・ワイズマンを指名する選択肢も残されている。23日にYouTubeへ公開された『ESPN』の「The Jump」で、コメンテーターを務めるケンドリック・パーキンスは、アブディヤを指名するという噂を否定。

「なぜかって? それはウォリアーズがワイズマンをドラフト指名するからだ。彼らにはビッグマンが必要なんだ。彼ならワークアウトで強烈な印象を与えることができるんじゃないかな。それがボブ・マイヤーズ(ゼネラルマネージャー)という男なのさ。彼は俺のエージェントでもあったから、彼が何を考えているか、俺には分かるのさ」

 パーキンスはマイヤーズGMについて「彼はこれまでもマインドゲームをしてきた。『おぉ、彼(アブディヤ)には感心したよ』と言っておいて、内心ではワイズマンを指名すると分かっているのさ。ビッグマンが欲しいのは確かで、ウォリアーズは指名できる位置にいるからね」と話していた。
  ただウォリアーズは、ポジションレスなチームのスタイルにフィットしそうなビラノバ大2年のサディック・ベイにも興味を示している。

 203㎝・98㎏のフォワードは、今季平均16.1点、4.7リバウンド、2.4アシストを残しているのだが、ドラフト指名予想は1巡目中位のため、ウォリアーズはトレードで指名順位を下げる可能性もある。
  レトーノウ記者はリーグの情報筋から得た情報として、「彼が持つ勝利してきた経歴、ディフェンス面の多様性、バスケットIQとオフェンス面の効率性は、ウォリアーズのシステムで“3&D”のウイングとして魅力的なオプションになる」と報じている。

 アブディヤ、ワイズマン、ベイと指名候補が乱立する中、ウォリアーズは来季に向けてどのような動きを見せるのか。今後の動向からも目が離せない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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