2015〜19年の5シーズンで3度のリーグ制覇を果たしたものの、昨季は主力の離脱や故障者の続出によりリーグ最下位に沈んだゴールデンステイト・ウォリアーズ。来季の覇権奪還に向けて補強に動くなか、ステフィン・カリーのバックアップPG(ポイントガード)として、ジェレミー・リンに興味を示していると中国メディアが伝えている。

 ウォリアーズといえば、リンがNBAキャリアをスタートさせたチームだ。2010年にハーバード大を卒業したものの、ドラフトでどの球団からも指名を受けられなかったリンは、ダラス・マーベリックスの一員としてサマーリーグに参加。その後複数球団から声をかけられたなかで、生まれ故郷のカリフォルニア州に本拠を置くウォリアーズと2年契約を結んだ。

 しかしルーキーイヤーは平均9.8分の出場時間で2.6点、FG(フィールドゴール)成功率38.9%と結果を残せず、翌2011−12シーズンの開幕前に解雇。直後に加入したヒューストン・ロケッツもプレシーズン後にカットされてしまったが、その後ニューヨーク・ニックスに拾われたことがキャリアの転機となる。

 序盤戦は出番のない日々が続いたものの、ガードに故障者が相次いだ影響から2月4日のニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツ戦で36分のプレータイムを得ると、ベンチから25得点と大爆発。以降も38得点を叩き出した10日のレイカーズ戦を筆頭にハイスコアゲームを連発し、全米に“リンサニティ”と称された一大センセーションを巻き起こした。
  その後はロケッツ、レイカーズなど複数球団を渡り歩き、2019年にはトロント・ラプターズで優勝を経験。昨オフは完全FA(フリーエージェント)となるもNBAチームからはオファーが届かず、海を越えて中国リーグでプレーした。

 異国の地では平均22.3点、5.7リバウンド、5.6アシストをマークし、オールスターゲームにも出場したほか、最優秀守備選手賞の最終候補もノミネート。格の違いを見せつけると、NBA復帰を目指しオフに退団、現在はトレーニングに励んでいるという。

 そんなリンにウォリアーズが関心を示したのは、2010−11シーズンにチームメイトとしてともに過ごしたカリーが、リンのプレーを気に入っているからとのこと。また、台湾系アメリカ人であるリンは、台湾出身のジョセフ・ツァイと友好関係を築いていることから、彼がオーナーを務めるネッツもNBA復帰の際の選択肢に入っているそうだ。

 はたして来季、NBAで再び“リンサニティ”は巻き起こるのか。

構成●ダンクシュート編集部

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