新型コロナウイルスの感染再拡大によって日本各地で緊急事態宣言が再発令されるなか、今夏に予定されている東京五輪の開催にも暗雲が立ち込めている。開催を不安視する声は、隣国の韓国でもあがっているようだ。

『釜山日報』によると、興国生命ピンクスパイダースに所属するバレーボール韓国代表のキム・ヨンギョンは17日、華城市にある華城総合運動場体育館で行われたIBK企業銀行アルトスとの試合後に、東京五輪について次のように語ったという。

「東京での五輪が予定通りに開催されればいいのですが、ある瞬間から期待感が失われつつあります。正直に言うと、今は東京五輪に出場する期待感をあまり抱かないようにしています。現在も日本国内は、新型コロナウイルスの感染状況が改善していません。今は(東京五輪に)大きな期待をかけずに、ただ待っています」

 一方で、五輪開催に向けた希望は捨てておらず、「(予定された)東京五輪の開幕までには、十分な時間が残っています。 もし今年、東京五輪が開かれた場合には、チーム合流し、五輪で活躍できるように、きちんとコンディションを維持するつもりです」と抱負も口にしている。
  2009〜11年まで日本のJTマーヴェラスで活躍したキム・ヨンギョンは、32歳の現在も高い実力を維持しており、昨年1月に行われた東京五輪のアジア予選に出場した。今季はトルコリーグから11年ぶりに韓国リーグにカムバックを果たし、リーグ首位を走る興国生命を牽引している。東京五輪は年齢的にキャリアの集大成と言える大会なだけに、懸ける想いは強いのだろう。

 新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たないなか、オリンピアン達も大会開催に向けた不安を抱えながらの競技を強いられているようだ。

文●野口真央