昨年10月にラ・リーガ2部のサラゴサと契約解除で合意し、フリーランスとして単独トレーニングに励みながら、新たなプレーの場を探し続けている香川真司だが、まだ待望の報せは届いていない。

 先月、古巣のセレッソ大阪が復帰要請を出していることを認めたが、これに対して香川は自身のSNSで「自分として欧州でまだやるべきことがあると、夏にお断りをさせていただいています」と日本帰国を完全否定。「自分なりの決断を欧州でできればと思っています」と投稿し、また今年の元日にも「この1月にでもみんなに良い報告ができればいいかなと思っています」とメッセージを送っていた。

 そして、アメリカのニューヨーク・シティFC、オランダのアヤックス、ドイツのシャルケなどのクラブ名が噂に上がった後には、スペインの日刊紙『EL DESMARQUE』がトルコのアンタルヤスポルを「有力な候補のようだ」と報じた。

 同メディアは当時、「香川はスペインでのプレーを継続するという夢は持ち続けているが、欧州でサッカーを続けるという意志には適っているかもしれない」として実現の可能性を窺わせていたが、続報はまだない。
  そんな中、セリエA・ウディネーゼの専門メディア『TUTTOUDINESE.IT』は「ウディネーゼは攻撃を強化するためにストライカーを探しており、これまでに調査した多くのプロフィールの中には、香川真司のものも含まれている」と報じ、ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッドにユニホームを着たという特筆すべき過去を持つ選手と紹介している。

 また、英国のサッカー専門メディア『90min』は、ドイツのブレーメンが獲得の可能性がある5選手のひとりとして、香川の名前を挙げた。

 大迫勇也が所属するブレーメンは、財政事情が厳しく、選手補強もままならない状況とされているが、幾らかの戦力を放出し(その候補に大迫も挙げられているが……)、レンタル、もしくは移籍金を必要としない無所属選手であれば、今冬に新たな選手を迎え入れることも可能かもしれないという。
  同メディアが挙げた5選手の中には、昨季ソシエダで活躍し、期待を持ってレアル・マドリーに“凱旋”したものの、出場機会に恵まれず、先日クラブに移籍を願い出たことが明らかになったマルティン・ウーデゴーの他、ノアシェランのガーナ人MFアブ・フランシス、ブレンビーのデンマーク人FWミカエル・ウーレ、かつてヘルタやボルシアMGでプレーした現無所属のブラジル人FWラファエウが含まれている。

 そして香川については、「攻撃のオールラウンダー。サラゴサでは結果を残せなかった彼が、緊急事態のブレーメンを救えるのか? という疑問もあるだろうが、このクリエイティブな選手は間違いなくチームの役に立ち、驚くようなパスを通して仲間を主役に導ける」と、その能力を高く評価した。
  このように、新天地候補として多くのクラブ名が登場している香川。彼同様、長くフリーランスの状態が続いていた注目選手の中で、先日はマリオ・マンジュキッチがミランへ、ジャック・ウィルシャーがボーンマスへ、それぞれ加入することが決定したが、これに続いて31歳の日本の名手の朗報を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部