現地21日、イタリアの男子バレーボール セリエAの延期となっていた第15節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、レオシューズ・モデナを、セットカウント3−2(20-25、30-28、25-18、21-25、20-18)のフルセットで制して、2021年初勝利を収めた。

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 年明けから5連敗、直近6連敗中のミラノは、なんとしても負の連鎖を止めたいところ。一方、石川が2014-15シーズンに所属した古巣モデナは、2連勝で新年をスタートさせた後、同16日に行なわれた第19節で、2位ルーベ・チヴィタノーヴァを相手にフルセットに持ち込むなど好調をキープしている。しかし、この日は、本来の粘り強さを取り戻したミラノと石川の存在感が勝る結果となった。

 石川をベンチに留めてこの試合に臨んだミラノは第1セット、中盤の2連続ミスからモデナに傾いた流れを変えられず、このセットを先制される。第2セットでも序盤からミスを重ねて最大8点のビハインドを負ったミラノは、石川を投入。高い打点からの強烈なクロスや好守でチームを鼓舞するとミラノは猛攻を開始する。ライトから放った打点の高いストレートで、21-20として逆転に成功。大接戦となるが、石川の精度の高いスパイクなどで、モデナの3度のセットポイントをしのいだミラノがこのセットを奪い返した。
  勢いに乗ったミラノは、第3セットを終始リードを保ったまま連取。だが、第4セットでサーブミスが目立つと、徐々に得点差を広げられてこのセットを落としてしまう。

 迎えた第5セット、リードしていたミラノがモデナに13-13まで追い上げられる。だが、石川が鮮やかなバックアタックで、相手に傾きかけた流れを阻止する。勝敗の行方がかかった最終局面に突入すると、両チーム合わせて4選手がサービスでミスを連発。緊張が高まるこの場面で、大物ぶりを見せたのが石川だった。エースでマッチポイントを引寄せると、続くサーブでも相手守備を完全に翻弄。最後はミドルブロッカー、ヤン・コザメルニック(スロベニア)の速攻が決まり、ミラノが53日ぶりとなる白星を飾った。

 この試合で石川は、途中出場ながら13得点(アタック12、エース1)を記録し、「この勝利はチームにとって大きな自信になっていく」と久々に味わう喜びを噛みしめた。

 ロベルト・ピアッツァ監督は試合後のインタビューで、「あの緊張感のなか、(狙ってエースを決めた)イシカワの度胸を称賛したい」と大絶賛した。日本のエースは、その高い能力と強靭なメンタルで、チームが待ち望んでいた勝利のキーパーソンとして大きな役割を果たしたと言える。

 ミラノは次戦、日本時間1月25日に行なわれる第20節で、石川が昨シーズン所属した古巣キオエネ・パドヴァをホームで迎え撃つ。

構成●THE DIGEST編集部