F1第2戦のエミリア・ロマーニャ・グランプリは4月18日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はクラッシュでタイム計測ができず、決勝は最後尾からのスタートを余儀なくされることとなった。

 デビュー戦となった開幕戦バーレーンGPで9位入賞を果たしたこと、さらにプレシーズンに十分に走り込んだイモラでのレースということもあって、多大な期待を受けていた20歳の日本人だったが、バリアンテ・アルタへのオーバースピードでの突っ込みによってリアが流れたマシンをコントロールすることができなかった。

 予選後、角田は「クラッシュは僕のミスで、チームには申し訳なく思っています。シケインでプッシュし過ぎてコントロールを失いました。車のフィーリングは良く、ラップも速かったので残念です。1セットのタイヤでQ2に進めたでしょう」と反省するとともに、「明日はスタート時に雨の可能性があるので、何でも起こり得ます。後方からできる限りハードにプッシュしていきます。車はとても良い状態なので、気持ちを切り替えてレースに臨みます」と意気込みを語っている(チーム公式サイトより)。
  これに対し、アルファタウリのテクニカルディレクター、ジョディ・エギントンは「ユウキにとっては不運な予選となった。それまで良いラップを刻んでいたが、シケインでコントロールを失い、ウォールに当たって車がダメージを受けることとなった。これは、F1にデビューしたての若いドライバーには起こり得るものであり、彼は立ち直るだろう。一番大事なのは、ユウキが無事だったということだ」と擁護した。

 勝手知ったるコースということで自信を窺わせるコメントを残していた角田だが、やはりプレッシャーや力みがあったのか……、ホームGPの2日目は彼にとって良いものとはならなかった。

 また、この予選だけでなく、午前に行なわれたフリー走行でもトラフィックに引っ掛かって声を荒げ、またピットロードで制限速度(80km)を2.4km超過して300ユーロ(約3万7000円)の罰金を科せられるなど、この日はネガティブな事象が多かった。
  この無線での“罵声”については、バーレーンGPでも各国の多くのメディアに取り上げられたものだが、今回、ブロックしたセルジオ・ペレス(レッドブル)に対して「こちらを見てさえいなかった」、トラフィックには「渋滞天国だ」と、それぞれ「F」で始まる汚い単語などをまじえて不満をぶちまけたことも、再び彼らの格好の話題となった。

 幾つかのメディアは、SNSでのファンの反応を紹介し、「『渋滞天国』は今年のF1のベスト名言だ」「ステアリングを握ると獣になる角田。大好き(笑)」「外国語を学ぶ時に最初に覚えるのは、こういう“楽しい”単語だからね」「ほとんどの人たちが日々、渋滞天国で過ごしているんだ」といった投稿を紹介している。
  一部のペレス・ファンなどからは厳しい反応があったようだが、多くの人々からは面白がられている印象がある角田の罵声。先日、彼がF2を戦ったチーム「カーリン・モータースポーツ」の代表であるトレバー・カーリンは、『The Guardian』のインタビューで「ユウキは1年かけて、我がチームのメカニックから英国の全ての汚い言葉を学んだんだ(笑)。(アルファタウリ代表の)フランツ・トストも驚いたことだろう」と語っている。

 角田自身はこれを、心を乱す行為であって自身の「弱点」と捉えているが、“本場仕込み”の罵声は、卓越したドライビングとともに、若き日本人ドライバーのトレードマークになっていくのだろうか?

構成●THE DIGEST編集部

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