“モンスター”の久々の防衛戦に対する注目度が高まっている。

 来月19日、ボクシングWBA&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋ジム)は、スベガスのバージン・ホテルズ・ラスベガスで、IBF1位のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)との防衛戦に臨む。7回KOで圧勝した昨年10月のジェイソン・モロニー(オーストラリア)戦以来となるベルトを懸けた戦いだ。
【井上尚弥PHOTO】20勝17KO無敗の最強王者!世界が恐れる"モンスター"の厳選ギャラリー

 下馬評ではディフェンディングチャンピオンの圧倒的優位という見方が強まっている。過去13戦12勝1敗とそれなりの戦歴を残してきたダスマリナスだが、地力に勝る井上はやはり格が違う。

 井上が優位という見方は、ダスマリナスの地元フィリピンでも同じのようだ。ボクシング専門メディア『Philboxing』は、「パウンド・フォー・パウンドでも世界2位であるイノウエとの一戦は、タイトルマッチ未経験のダスマリナスにとってキャリアで最大の大勝負だ」と説いたうえで、こう続けている。

「イノウエを倒すのは、20戦無敗で17KOという彼の圧倒的なキャリアを考えても非現実的で難しい注文だ。彼は過去2戦でノニト・ドネアに全会一致の判定勝ちを収め、モロニーには7回KOと実力差を見せつけて勝利している。一方のダスマリナスは、2019年10月のアルテド・ソーウォラピン戦以来、リングからは遠のいている」
  しかし、これまでボクシング界は幾多の大番狂わせが起きてきた世界でもある。それだけに同メディアは、5月29日にドネアがウーバーリ戦、8月14日にジョンリエル・カシメロがギジェルモ・リゴンドー戦に臨むフィリピン人戦士たちの動向をふまえたうえで、「同胞たちがタイトルの全てを保持する可能性がある」と期待を寄せた。

「ダスマリナス、ドネア、カシメロがそれぞれライバルたちを倒すことを神が望めば、フィリピンにはWBC、WBO、WBA、IBFの王座がやってくる。そんな滅多にない奇跡を我々は目の当たりにできる可能性がある」

 下剋上を狙うダスマリナスを井上は打ち砕けるのか。挑発を繰り返しているカシメロとの3大タイトル戦も視野に入れているモンスターのパフォーマンスに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部