衝撃のKO劇だ。
【画像】金髪ネリがまさかのダウン…。フィゲロアにKO負けした瞬間はこちら

 現地時間5月15日、アメリカ・カリフォルニアでボクシングのWBA・WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチが開催され、WBC同級王者ルイス・ネリ(メキシコ)は、WBA同級正規王者ブランドン・フィゲロア(米国)に7回KO負けを喫した。

 プロキャリア32戦目にして初の黒星はKOだった。初回から積極果敢に仕掛けてペースを掴もうとしたネリだったが、同じくキャリア無敗の巧者フィゲロアに徐々に押し込まれていく。そして疲労の色が見え始めた7回だった。打ち合いのなかで左ボディーをくらうと、悶絶の表情を浮かべながらリングに沈んだ。

 2018年3月に開催された山中慎介との世界戦で、前日計量で体重超過し、王座を剥奪されただけでなく、過去にはドーピング騒動も起こした“悪童”がついに負けたのである。

 一方、激闘を制したフィゲロアは、我慢強さと王者を確実に仕留めたパンチなど、全てが見事というほかないパフォーマンスだった。試合後、地元メディア『BOXING SCENE』の取材に応じた“ハートブレイカー(フィゲロアの愛称)”は、「アメージングな気持ちだし、とても最高だ。7歳からの願いが叶ったんだ」と戴冠を誇りつつ、プランの一端を明かした。

「誰もがネリが勝つと思っていたのは知ってるし、俺のことを疑っていたのも知ってる。だけど、今日に向けてかなりのハードワークをやってきたから自信があった。俺たちは時間をかけて彼を倒すためのプランを練ってきた。実際に狙い通りになったと思う。セコンドには序盤から『プレッシャーをかけていけ』と言われていた。彼の体力が持たないだろうと考えていたからね」
  また、KO勝ちを収めた7回についてフィゲロアは、「もうネリがフラフラで、完全に疲れ切っているのが分かっていた」と振り返った。

「もう一度プレッシャーをかけにいった。ここしかないと思ったからね。最後のボディショットはかなり効いたと思う。とにかく彼を倒すことしか頭になかった。俺が次の戦いをするためにもこの試合でネリを越える必要があったんだよ」

 なお、渾身の一撃でネリを粉砕したフィゲロアは、今年9月にWBO王者ステファン・フルトン(米国)と統一戦を行なう見通しとなっている。

構成●THE DIGEST編集部