今季よりF1にデビューしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅について、4レースを終えた今、厳しい評価を下す者は少なくない。その才能は認めており、ルーキーゆえに学びの段階であることも加味しながらも、現状は満足のいくものではないということだ。

 オランダのモータースポーツ専門メディア『RN365』は、「まだ4レースしか消化していないが」としながらも、「そろそろギアを上げる必要のあるドライバー」を5人挙げているが、その中にはセルジオ・ペレス(レッドブル)、ヴァルテリ・ボッタス(メルセデス)、セバスティアン・ヴェッテル(アストンマーティン)、ニキータ・マゼピン(ハース)とともに、角田も含まれている。

 開幕戦バーレーン・グランプリで印象的なF1デビューを飾った彼について、同メディアは「新たなキャリアのスタートで未来への約束を手にしたが、早々に事は遠のいて行った。(第2戦)エミリア・ロマーニャGPの予選でスピンを喫してクラッシュした後、日本人ドライバーの何かが壊れたようで、以降は回復するのに苦しんでいる」と綴り、さらに以下のように続けた。

「彼はまた、“態度”の問題にも苦しんでいる。コース外では友好的だが、コクピット内では不快な存在になり、悪態をつき、怒鳴り、チームを公然と批判する。彼は速く走れると信じているが、彼もチームも、それを明確に証明する週末を待ち望んでいる。さもなければ、彼はF1の歴史の中において、結果を残せずに終わった多くの日本人ドライバーのうちのひとりとなる可能性がある」

 一方、ブラジルの専門メディア『autoracing』も同様の特集を展開し、「早急に帆を上げる必要がある5人のドライバー」を選定。ここでは、前述の5人からボッタスが外され、代わりにフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の名が挙げられている。
  この記事の中でも、角田については開幕戦の鮮烈な印象から一転、彼を取り巻く状況が急速に悪化し、負のスパイラルから彼が抜け出せないでいると説明し、またその言動も物議を醸し、結果的に彼自身にマイナスに作用していると同メディアは指摘する。

 4レースを終えた段階で「不十分な結果」に終わっているルーキーのポテンシャルについては「明らかな速さを持っているのだろう」としながらも、早急に今後への可能性を感じさせることができなければ、「F1において次の“忘れられた男”になるかもしれない」と警告した。

 ちなみに、角田のイメージを悪くしている“言動”について、彼自身は『WTF1』でのインタビューで「コクピットに座る時はいつも、罵声を発しないよう心掛けていますが、ヘルメットをかぶって車に乗り込むと、全部忘れてしまいます」「イモラでのレースは過去2年間でワーストのひとつと言えるもので、全セッションで罵声を発していました」「それは僕の弱点のひとつですが、情熱を持ってレースをするのは良いことだとも思います」と語っている。

 苦しみながらも学習を続けるルーキーは、今週末の伝統のモナコGPで悪い流れを止め、再びポジティブな印象を見る者に与えることができるか。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】スタート直後にフェルスタッペンが猛チャージ!F1第4戦スペイングランプリのハイライト