初球から思い切って勝負を決めに行った。

 現地時間5月16日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は敵地でのボストン・レッドソックス戦に「3番・DH」で先発出場。最大の見せ場を作ったのは、チームが1点のビハインドを背負って迎えた9回表2死、崖っぷちの状況での第5打席だった。
【動画】レッドソックス守護神を打ち砕く! 大谷翔平の逆転アーチはこちら

 クリーンナップの一角に据えられながらもノーヒットに抑え込まれていた大谷は、1塁にランナーを置いた状況で積極果敢に仕掛けた。レッドソックスの剛腕守護神マット・バーンズの投じた初球、やや真ん中寄りに入った96マイル(約154キロ)の直球に対して鋭く一閃。高々と舞い上がった打球はあっという間にライトスタンドへと飛び込んだ。

 メジャー両リーグでトップタイとなる12号は、まさしく値千金の逆転2ラン。これまでも数多の話題を振りまいてきた背番号17が誇示したクラッチヒッターぶりには、現地メディアも驚きを隠さない。

 辛口で知られるレッドソックスの地元紙『Boston Herald』は「あと少しでチームは3連勝だった。守護神のバーンズは、エンジェルスのスターであるオオタニが来るまでは上手くやれていた。しかし、渾身のストレートを見事にスタンドへ運ばれてしまった」と嘆いた。
  さらにMLBの公式サイト『MLB.com』でエンジェルスの番記者を務めるレット・ボリンジャー氏は、「トラウトがお膳立てし、オオタニが叩きのめした。壮大なる見事な逆転劇だ」と銘打ったマッチサマリーで26歳の日本人スラッガーを称えた。

「これは間違いなくオオタニにとって今季最高の一発だった。彼らはロード6連戦で相当なフラストレーションを溜め込んでいたが、その鬱憤を晴らす意味でも重要だったからだ。そして彼の逆転ホームランは、月曜日(現地)から始まるインディアンス、ツインズ、アスレチックス、レンジャーズとの本拠地10連戦に勢いをもたらすだろう。とにかくこのシリーズの終盤に彼がもたらした成功は大きな価値がある」

 チームの連敗を「4」で食い止めた土壇場での逆転弾は、大谷のスター性をあらためて証明する一打となった。

構成●THE DIGEST編集部
【PHOTOギャラリー】全米に衝撃を与えた大谷翔平の二刀流、はじける笑顔、日本代表での秘蔵ショットも大公開!