6月12日(日本時間13日、日付は以下同)、ロサンゼルス・クリッパーズは本拠地ステイプルズ・センターで行なわれたユタ・ジャズとのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第3戦に、132−106で勝利。シリーズ初勝利(1勝2敗)を飾った。

 クリッパーズはカワイ・レナードがゲームハイの34得点に12リバウンド、5アシスト、2スティール、ポール・ジョージも3ポイント6本を含む31得点に5アシストと、両輪が大暴れ。さらにニコラ・バトゥームとレジー・ジャクソンがそれぞれ17得点をマークし、チーム全体のフィールドゴール成功率56.2%(50/89)、3ポイント成功率52.8%(19/36)と、高確率なショットでジャズの守備陣を粉砕した。

 そんななか、10日に配信されたシャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)のポッドキャスト番組『The Big Podcast with Shaq』に、元チームメイトのロバート・オリー(元レイカーズほか)がゲスト出演。今年のプレーオフ、2人の古巣レイカーズはケガ人に悩まされ、ファーストラウンドでフェニックス・サンズの前に2勝4敗で敗退。昨年に続きクリッパーズとLA対決は実現しなかった。そして、レイカーズの代わりに、同じロサンゼルスに本拠地を置くクリッパーズを応援するか聞かれた2人は「それはない」と、口裏を合わせたかのように即答している。
 「俺がクリッパーズを応援するとしたら、理由はひとつしかない。(ヘッドコーチの)タイ(タロン)・ルーがいるからだ。彼はLAで俺たちとともにチャンピオンシップを勝ち取った。でも理由はそれくらいだ。クリッパーズはステイプルズ・センターにバナーを掲げることができていないじゃないか。つまり、彼らはステイプルズの一員じゃないってことさ」

 現役時代に”ビッグショット・ロブ”として恐れられ、クラッチタイムに無類の勝負強さを発揮したオリーは、2000、01年にレイカーズで優勝を分かち合ったルーがクリッパーズにいることを応援できる理由に挙げた。一方で、彼らがこれまで1度も優勝していないことを辛口批評している。
  クリッパーズは2010年代にクリス・ポール(現サンズ)、ブレイク・グリフィン、ディアンドレ・ジョーダン(ともに現ブルックリン・ネッツ)を中心とした布陣でプレーオフの常連チームになったものの、リーグ制覇を果たすことなく解体。昨季からはともにリーグ屈指の2WAYプレーヤーであるレナード&ジョージ体制で臨んでいるが、昨プレーオフのカンファレンス・セミファイナルでは、3勝1敗からデンバー・ナゲッツの前に3連敗を喫してしまった。
  そもそも、クリッパーズは昨季までの50シーズンでプレーオフ進出を果たしたのは15度のみ。カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだことすらないため、17度の優勝回数を誇るレイカーズと比較すると、実績面で劣ってしまうのは当然と言える。

 クリッパーズはレナードの来季契約がプレーヤーオプションのため、今年のプレーオフが現有戦力で戦えるラストチャンスになるかもしれない。レイカーズOB、そして世間のイメージを一新できるような快進撃を見せてほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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