6月15日(日本時間16日)、ブルックリン・ネッツとミルウォーキー・バックスのプレーオフ・カンファレンス準決勝第5戦が、ブルックリンのバークレイズ・センターで行なわれた。

 シリーズ成績2勝2敗で迎えた大一番、ネッツは初戦で右ハムストリングを痛めて以降戦列を離れていたジェームズ・ハーデンが復帰。ファンの声援をバックに波に乗りたかったが、序盤からバックスに主導権を握られ劣勢に。第1クォーターはケビン・デュラントとジェフ・グリーンしか得点できず、15−29と14点差をつけられた。

 第2クォーターに入ってブレイク・グリフィンやジョー・ハリスにも得点が生まれたが、ディフェンスではヤニス・アデトクンボやパット・カナトンを止められず、43−59で前半を終了。

 ハーデンは、前半で6本のシュートをすべてミス。チーム全体でもフィールドゴール35%(14/40)、3ポイント27.3%(6/22)と精彩を欠いた。

 第3クォーターも流れは変わらず、残り7分9秒にはブルック・ロペスの3ポイントで点差はこの日最大の17点に。このままアウェーのバックスがシリーズ突破に王手をかけると思われた。
 
 しかし、ここからネッツが猛反撃を開始。このクォーターでデュラントがフィールドゴール4本とフリースロー3本をノーミスで決め計11得点、6リバウンド、5アシストをあげれば、グリフィンが10得点、グリーンも9得点と続き、81―87と点差を縮めることに成功する。
  勝負の第4クォーター、デュラントはさらにギアを上げ、チームの31得点中20得点を荒稼ぎ(バックスは21得点)。残り9分にフリースローを2本決めて同点に追いつくと、その約30秒後には3ポイントを沈め、ネッツは第1クォーター以来となるリードを奪う。

 ゾーンに入ったデュラントは、106−105で迎えた残り51秒にショットクロックギリギリで再び3ポイントをヒット。その後ファウルゲームで得たフリースローもきっちりと沈めて逆転勝利(114−108)の立役者に。ネッツはカンファレンス決勝進出まであと1勝に迫った。

 48分フル出場のデュラントは49得点、17リバウンド、10アシスト、FG69.6%(16−23)、3ポイント44.4%(4−9)、フリースロー81.3%(13−16)と大暴れ。32歳のオールスターフォワードは、プレーオフで45得点、15リバウンド、10アシスト以上をマークした史上初の選手となった。

 デュラントの歴史的なパフォーマンスにOBや選手たちも反応。レジェンドのアレン・アイバーソンは「こいつはマジで凄い」と絶賛すれば、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズも「偉大だ!君のプレーが見れることにみんな感謝する」、アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングも「彼は別格」と興奮を隠せない様子だった。

 この勢いのままネッツが2003年以来のカンファレンス決勝に駒を進めるのか、それともバックスが意地を見せるのか。第6戦は6月17日にミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムで開催される。

構成●ダンクシュート編集部

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