多士済々のメジャーリーグにあって、いまや指折りの実力を誇る大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、対峙するルーキーにとっては高き壁だ。

 そんななか、ある投手のデビュー戦に注目が集まっている。現地時間6月17日に敵地で行なわれるエンジェルス戦で、メジャー初登板を飾る予定なのが、デトロイト・タイガースのマット・マニングだ。

 現在23歳の右腕は、2016年に1巡目全体9位でタイガースに入団したトッププロスペクト。元NBAスターであるリッチ・マニングを父に持つスポーツ界のサラブレッドで、198センチ、98キロの恵まれた体躯を持ち、最速97マイル(約156キロ)の速球とスピンの効いたカーブとスライダーが自慢の剛腕だ。

 実績も十分である。昨シーズンこそコロナ禍と右前腕の故障で足踏みを余儀なくされたが、2019年シーズンは、2AながらWHIP(与四球+被安打)0.98、148奪三振を記録してリーグの最優秀投手賞を受賞。そのポテンシャルの高さに疑いはない。
  声価を高める右腕に立ちはだかるのが、目下、絶好調の大谷である。現地時間6月15日のオークランド・アスレティックス戦では、打球速度115マイル(約185キロ)の弾丸ライナーアーチを放って、アメリカン・リーグの本塁打王争いで2位に浮上した。

 いまや時の人となったサムライスラッガーと大型新人の対決は、現地メディアでも注目の的だ。タイガースの地元紙『Detroit Free Press』が「ビッグルーキーは、MLBでのキャリアスタートで“二刀流スター”のショウヘイ・オオタニに立ち向かう」と記せば、MLBの公式サイト『MLB.com』は、「待望のチャンスだ。マニングはMLBの初陣でオオタニと対戦する。これ以上の理想的なシチュエーションはないだろう」と期待を込めた。

 MVP候補にも挙がる二刀流戦士との戦いへ。周囲からのプレッシャーは強まるばかりだが、当のマニングは「彼は彼の仕事をする。僕もそうだ。僕はマウンドに立って、自分の仕事を果たすだけ」とクールにコメントしている。この言葉からも大物の雰囲気を存分に感じさせる若武者だ。

 はたして、注目の対決はいかなる決着を見るだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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