F1第6戦のアゼルバイジャンGPで7位に入賞し、開幕戦バーレーンGP以来となるポイントゲットを果たして再浮上のきっかけを掴んだスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が、今週末にポール・リカールでのフランスGPに臨む。

【PHOTO】歴代の名車がずらり!!F1世界選手権で成功を収めたマシンを一挙に紹介!!

 バクーとはまったく異なる特徴のコースについて、「ランオフエリアがかなり広くとられていることで、限界まで突っ込んでも、そこまで注意する必要はない」と角田は語っており、持ち前のアグレッシブなドライビングが存分に発揮されると期待できるが、何よりもポジティブな要素として、やはりこの南仏でのコースで走行経験があることだ。彼自身も、「ポール・リカールはF3時代に2回走った経験があります。これはポジティブに作用するはずです」と認めている。

 オランダの専門メディア『RN365』も、このフランスGPから始まる夏の3連戦での角田については明るい展望を示している。「彼は非常に良い状態にあり、もう少し経験を積めば、シーズン後半に幾つか良い結果を出すだろう」というチーム代表のフランツ・トストのコメントを紹介するとともに、「一連の悪い結果から立ち直ることができそうだ」と綴った。

 ポール・リカールについて、同メディアは低速コーナーが少なく、前の車との距離を縮めることが難しいため、抜きどころの少ない“面白みのない”コースだと評しているが、日本人ルーキーにとっては、2年前に走行していることは重要な要素であり、また前述のランオフエリアの存在も「スピードを上げるのに役立つ」という。

 そして、その次に2週連続で行なわれるオーストリアのレースは、角田にとって「シーズンの鍵を握る」と同メディアは予測する。コーナーが7つしかない短距離コースは、角田が「車を学び、理解するのに役立つ」とともに、「彼を本当に強化する」というのだ。昨季のF2では、このコースでシーズン開幕を迎え、2戦目のレース(昨季も連続開催)では持ち前のスピードを発揮、激しい雨の中で2位という結果を残しており、「彼が楽しめるコースであり、アグレッシブなスタイルに合っている」と同メディアは見ている。
  さらに、1か月間の夏休みの前に開催される英国GP、ハンガリーGPについても、「彼の才能を披露し、印象的なパフォーマンスを発揮するための絶好の機会を提供する」と綴り、さらに「困難な数ラウンドを終えた後、角田がなぜレッドブルやアルファタウリからあれほど高く評価されているのかを示すことできるだろう」とポジティブに締めた。

 専門メディア『GPBLOG』は、早くも来季の各ドライバーの去就を探る記事の中で、角田については「アルファタウリは、2022年までの契約を結んでいる2人のドライバー(角田とピエール・ガスリー)がチームに留まることを望んでいる。角田は幾つか悪い結果を出したものの、このレベルで走るのに十分な能力を示している」と記述。もっとも、「アルファタウリが持つ唯一の“疑問符”は、レッドブルのアレクサンダー・アルボンを呼ぶべきか否かだ」とも綴り、シートが安泰というわけではないことも示しているが……。

 いずれにせよ、バクーでの好結果によって状況がかなり良くなったのは事実のようで、前述のように好材料を多く揃える今週末からの3レースで評価を確立するとともに、さらなる飛躍を果たしたいところである。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】アゼルバイジャンGPで2強がまさかの…フェルスタッペンのクラッシュ、ハミルトンのコースアウトの様子