世界から熱視線を注がれる“モンスター”が、いよいよ防衛戦に臨む。現地時間6月19日、ボクシングWBA&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋ジム)は、ラスベガスのバージン・ホテルズ・ラスベガスで、マイケル・ダスマリナス(フィリピン)と対決する。

 昨年10月のジェイソン・モロニー(オーストラリア)戦以来となるタイトルマッチに向け、準備は万端だ。現地時間6月17日に開かれた公式記者会見で井上は、「このバンタム級でナンバー1を示すには4つのベルトが必要。まずは、そのベルトを獲るように心がけている」と宣言。さらに「求められている良い試合をしたい」と闘志を燃やした。

 ダスマリナスとのフェイスオフでも約17秒もの間、堂々と睨み合ってみせた。そんな最強チャンプの風格を漂わせる28歳の日本人に対する期待感は高まる一方だ。それは海外のブックメーカーにおけるオッズも如実に表している。

 アメリカ国内でのオッズ比較を展開している専門サイト『Odds Shark』によれば、現時点での井上勝利に対する倍率は「1.03」だという。つまり95%のファン(購入者)が、まさに鉄板の予想をしているのだ。
  井上の圧倒的有利という見方に『Odds Shark』は、「日本が誇る最強の“モンスター”が、これぐらい支持を得るのは当然だ」と分析する。

「今や世界3位のパウンド・フォー・パウンドのボクサーであるイノウエが、この予想をされるのは、さほど驚くべきことではない。彼は18年にファン・カルロス・パヤノを破って以来、いつだって高い人気を集めてきた」

 さらに同サイトは、「ダスマリナスにとっては信じられないほどにビッグファイトだ。彼が勝てば大ニュースだ」としたうえで、次のように予想をしている。

「我々の予想は、イノウエの4回〜6回でのテクニカルノックアウト勝ちだ。結局のところ、この試合は彼にとって小さな公園を少しだけ散歩する程度のものだ。おそらく前半で勝負を決めるだろう」

 ボクシングの世界に絶対はない。だが、井上が残してきた20戦無敗(17KO)と圧倒的戦績は、周囲に確信を持たせてしまうのだろう。油断は大敵だが、実力差が明確なダスマリナスに対する危なげない勝利は手堅いか。

構成●THE DIGEST編集部

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