7月24日に行なわれた柔道の男子60キロ級決勝で、指導3回の反則によって高藤直寿に敗れた台湾の楊勇緯(ヨウ・ユウイ)。残念ながら金メダルには手が届かなかったが、それでも台湾柔道界に初めてメダルをもたらす快挙を達成した。

 この結果を受けて試合後、台湾の行政院長はすぐさまSNSを通じて「過去40年間の台湾の柔道の最高記録を更新しました。 チームを祝福するとともに、今後も台湾の選手たちに声援を送り続けてほしい」とコメント。

 その他にも台湾外交部や市長などからも「日本のチャンピオンは強かったが、ヨーロッパの強豪を倒して決勝進出は立派だ」といった、お祝いのメッセージが複数発信されるなど、台湾では大きな盛り上がりを見せている。
  そして楊を巡る盛り上がりは、日本のネット上でもグングン上昇している。その理由は様々だ。

「試合直後に日本語で高藤選手に“おめでとう”と祝福していて姿を見てすごく感動した」「台湾にとっては残念な結果だったけど、彼の戦う姿は勇ましかった」「カッコいいだけじゃなくて、可愛さがある」「とっても爽やかで、どっちを応援していいのか迷った」「表彰式で手にしたメダルをスリスリする姿がたまらない」といった楊に向けた好意的なコメントが数多くアップされたのである。

 台湾の先住民族であるパイワン族にルーツを持つ楊。台湾といえば今まではテコンドーを得意とする選手が多かったようだが、今回の東京五輪で楊が初出場ながら披露した活躍ぶりを見て、今後台湾で柔道に目覚める子どもたちが増えるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部