2か月ぶりの復帰戦が、東京五輪という大舞台だった。全仏オープンでの記者会見拒否と大会辞退、メンタルヘルスの問題告白を巡る騒動に加え、聖火リレーの最終走者を務めたことで、重圧は増すばかりだった。それらの影響はあったのだろうか。

 7月27日に行なわれた女子テニスシングルス3回戦で、世界ランク2位の大坂なおみが、チェコのマルケタ・ボンドルソワにストレートで敗れた。グランドスラム通算4勝で金メダル候補でもあった大坂の敗退は、海外でも驚かれている。

 体操男子鉄棒で内村航平が落下し、予選落ちとなったことを「日本全土の悲劇となった」と報じたイタリア紙『Gazzetta dello Sport』電子版は、「日本がまたひとり伝説を失った」と題し、「五輪敗退。涙での敗退だ」と大坂の敗戦を報じた。

「ナオミはミックスのルーツに起因する誤解された過去を経て、国民的ヒロインとしての地位を完全に認められ、聖火リレーの最終走者となるというスペクタクルを味わった。だが、その直後に敗北という苦い失望を嚙み締めることとなり、大きな喜びとひどい落胆をいっぺんに味わう4日間となってしまった」
  『Gazzetta dello Sport』紙は「ここまでのメダル数で大きな成功を収めている日本だが、1週間で2人のビッグネームの敗退を見ることになった。ウチムラ、そしてオオサカだ」と続けたうえで、ゴルフの松山英樹に期待がかかると伝えている。

「残っているのは、ヒデキ・マツヤマだ。日本人初のメジャー優勝者、それも、今年のオーガスタでのマスターズを制したゴルファーである。明日からは、彼が日出ずる国の名誉を守る番だ」

 松山が出場する男子ゴルフは、29日から第1ラウンドが始まる。

構成●THE DIGEST編集部