ニューヨーク・ヤンキースは現地時間7月28日現在、地区首位のレッドソックスと8.5ゲーム差の地区3位。常勝球団の“低迷”にファンからも批判の声が上がっていることもあり、起死回生を期して大型補強に打って出た。2017〜18年に2年連続で40本塁打以上を放ったジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)のトレード獲得が間近だというのだ。

 ギャロは今季のオールスター・ゲームで大谷翔平(エンジェルス)らとともにホームラン・ダービーへ出場したため、アゴヒゲたっぷりのこの顔に見覚えのある日本のファンもいるかもしれない(もっとも、ヤンキースに入団となるとヒゲをそらなければいけないのだが)。彼は球界屈指の”ブンブン丸”かつ飛ばし屋であり、今季の125三振は現在リーグ2位の一方、25本塁打も5位につけている。

 ヤンキースは昨季本塁打王を獲得したルーク・ボイトが相次ぐ故障により長期欠場中。主砲のアーロン・ジャッジに加え、今季16本塁打のジャンカルロ・スタントンや同17本のゲリー・サンチェスといったパワーヒッターはいるが、ボイトも含めて彼らは全員右打者。左打者のギャロがここに加入すれば、打線にアクセントが加わる。
  さらにギャロは”ブンブン丸”のイメージに似合わず、守備も巧みで強肩も魅力。昨季はゴールドグラブも受賞しており、ヤンキースにとっては攻守両面で大きなアップグレードになることは間違いない。

 なお、ギャロとともに、18年に中日に在籍したリリーフ投手、ジョエリー・ロドリゲスも一緒に移籍するという。その一方でヤンキースはMLB公式の球団別プロスペクトランキング14位の遊撃手ジョシュ・スミス、同15位の右腕投手エゼキエル・デュラン、23位のトレバー・ハーバー(二塁手/外野手)、28位のグレン・オットー(右腕投手)の4人を放出する見込みだという。4人はいずれも今季マイナーで活躍している選手で、マイナー組織が枯渇気味のレンジャーズにとっては、再建への大きな一歩となるだろう。

 なお、トレード・デッドラインを目前に控えたこの日は、他にも相次いで大型トレードが成立。アスレティックスが若手先発投手のヘスス・ルザードと交換で、マーリンズから俊足&好守の外野手スターリング・マーテイを得た。また、ナ・リーグ中地区の首位を走るブルワーズが、ダイヤモンドバックスから強打の三塁手エデュアルド・エスコバーを獲得している。

構成●SLUGGER編集部