日本女子卓球のエース、伊藤美誠の一大チャレンジは「3位」に終わった。

 7月29日に行なわれた女子シングルス、準決勝の孫穎莎(中国)戦に臨んだ20歳だったが、良いところなく0−4のストレート負けを喫した。3位決定戦で勝利を挙げて、日本女子卓球界に初の五輪シングルス・メダルをもたらしたが、笑顔はなし。「(3位決定戦で)勝てたことは嬉しいんですけど、正直悔しい気持ちのほうが大きい」と正直な気持ちを吐露した。

 続く決勝戦では、陳夢と孫穎莎による中国頂上対決が繰り広げられ、前者が4−2でモノにした。伊藤とのバトルで披露したアグレッシブな姿勢をファイナルでも貫いた“小悪魔”だったが、試合巧者な同胞を相手に一歩及ばず。表彰式後に報道陣の取材に応じ、「3年後(パリ五輪)は私が金メダルを獲りたい」と決意を新たにしつつ、あらためてライバル伊藤への想いを語った。

「ミマとの試合は、いつだって楽しい。私を進化させ、成長させてくれる素晴らしい宿敵であり、大切な存在なんです。私たちは同い年(20歳)。これから何年間もお互いを高め合いながら、戦いを続けていくのだと思います」
  そして、表彰式で伊藤からとある“助言”をもらったと明かし、感謝を口にした。

「表彰式で記念撮影をするときに、ミマが『もっとメダルが見えるように持ったほうがいいよ』って言ってくれたんです。おかげで、写真の見栄えが良くなったんです(笑)」

 伊藤美誠と孫穎莎。ともに認め合うアスリート同士、その本当の距離感が垣間見えるエピソードだ。

構成●THE DIGEST編集部

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