トレード期限の7月30日(現地)、エンジェルスは先発左腕のアンドリュー・ヒーニーをヤンキースへ放出したことを発表した。代わりに得たのはマイナー投手2人。ベテラン救援左腕のトニー・ワトソンもジャイアンツに放出しており、プレーオフ争いからの脱落を事実上明言する形となった。

 つい数日前にはマックス・シャーザー(ナショナルズ→ドジャース)争奪戦にも参加していたというエンジェルスだが、トレード期限を前に最終的には「売り手」に回った。29日終了時点で51勝51敗のちょうど勝率5割。地区首位アストロズに11.5ゲーム差、第2ワイルドカードに6ゲーム差をつけられており、“白旗宣言”もやむを得ない状況と言っていい。
  スーパースターが大活躍しながらも、チーム全体としては低調――新たにペリー・ミナシアンGMを迎えた今年も結局、同じ光景が繰り返された。大谷翔平が開幕から投打で歴史的な活躍を見せ、ジャレッド・ウォルシュら新しい戦力も台頭。にもかかわらず、防御率はリーグワースト4位と相変わらず投手陣が低調で、なかなか波に乗れない状態が続いていた。ここ数年ずっとブレイクを期待されていたヒーニーはここまで6勝7敗、防御率5.27。ついに殻を破り切れないままチームを離れることになった。

 ミナシアンGMとしては、6月下旬から故障で離脱しているマイク・トラウトの復帰を起爆剤にしたいところだったが、それまでチームが持ちこたえられなかった。オールスター出場で全米の視線を一身に集めていた大谷。ワールドチャンピオンの座をかけて争うプレーオフの舞台で輝きを放てば、文字通り本物のスーパースターとなるところだが、今年もその夢は叶わなそうな気配だ。

構成●SLUGGER編集部

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