偉業達成が目前に迫るなか、天才プレーヤーの状態が不安視されている。

 現地時間9月16日、ロサンゼルス・エンジェルスのジョー・マッドン監督は、翌日に行なわれるオークランド・アスレティックス戦で先発予定だった大谷翔平の登板回避を発表した。
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 開幕から二刀流で快進撃を続けてきた影響はやはり小さくない。マッドン監督は、同日のシカゴ・ホワイトソックス戦前の会見で「私の感覚では医者に行くようなものではない」としながらも、「昨日、キャッチボールをやって、右腕に痛みが出てきた」と大事を取る意向を明らかにした。

 今季は継続して安定したピッチングを披露してきた。すでに9勝をマークして、あのベーブ・ルースが1918年に成し遂げた「二桁本塁打・二桁勝利」の大偉業まであと1勝だ。ゆえに残りシーズンで登板機会が巡ってくるかは気になるところだが、百戦錬磨の指揮官は「可能だとは思う」としつつ、こう続けた。

「今季はもう投げさせないというのも選択肢のひとつ。もちろん9勝よりは10勝のほうがいい。だからといって、我々はそれを成し遂げるための登板を許すことはできない。とにかくいまは彼の状態を見守るしかない」
  勤続疲労の影響のよるアクシデントだ。今回の登板回避には、現地メディアでも不安の声が上がっている。アスレティックスの地元放送局『NBC Sports Bay Area』は、「我々は少しばかり安堵できるかもしれない」と記したうえで、次のように論じた。

「投打の両方でMVP級のパフォーマンスを続けてきた。そんな怪物に夢中になっている野球界にとっては、これ以上にない悪い知らせだ。アスレティックスにとっては脅威を感じずに済むかもしれないが……」

 はたして、大谷はこのままマウンドに立たずにシーズンを終えるのか。エンジェルスのマット・ワイズ投手コーチも「(試合で)投球できるまでになるには、少し時間がかかるかもしれない」と懸念しているだけに、回復具合が気になるところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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