因縁の古巣ビジャレアルとのラ・リーガ第5節で先発出場を果たした久保建英は、成功率100%の正確なパス、精力的な動きと厳しいマークなど、攻守で効果的なプレーを披露し、強豪相手の勝点1奪取に貢献を果たした。

 マドリードのスポーツ紙『AS』のハビエル・シジェス記者は、この20歳の日本人選手を高く評価し、「クボには大きな期待を抱いている。彼からは、本当に偉大な選手になりたいという思いが伝わってくる。その外見からは想像できないプレーを見せる彼との契約は、優れた才能との契約でもある」と賛辞を贈り、さらに以下のように続ける。

「創造性、パス、ドリブル、メンタル、アジリティー……ビジャレアルのようなチームでクボの才能がまだ開花しなかった昨季、ウナイ・エメリ監督はこれらの能力を目にすることはなかった。しかし、『イエローサブマリン』は今回、マジョルカでクボの成長を確認した。

 攻撃でも彼は優れており、チームの勝利を目指して35本の正確なパス、そして3度の決定機を演出してみせた。クボは1年前より、サッカー選手として多くのものを身につけた。DF陣を助け、自信を持ち、プレーにおける効果はさらに増している。もし彼が今のビジャレアルにいたなら、エメリ監督が起用を躊躇う理由は何もないだろう」
  一方、久保の所有元クラブであるレアル・マドリーの専門メディア『DefensaCentral』も「クボはマジョルカの偉大な牽引役のひとりだ」と評し、彼が2節以降は全試合でスタメン入りを果たしており、「ルイス・ガルシア・プラサ監督もクボに賭けている」と、日本人選手の信頼度の高さを強調。そして、22日に行なわれるマドリーとの対決に臨む久保に期待を寄せている。

 所有元クラブとの一戦については、現地メディアも注目しており、マジョルカの地元紙『Diario de Mallorca』は「昇格組でありながら5試合で勝点8を稼いでいるバレアレス諸島のクラブは、常にラ・リーガを支配してきたチームを首都マドリードで驚かせよう考えているが、クボにとってこの戦いはスペシャルマッチとなる」、専門メディア『eldesmarque』は「シーズン序盤のセンセーショナルな存在であるマジョルカでチームを牽引する久保が、サンチャゴ・ベルナベウでマドリーと対戦する」と、それぞれ綴っている。

 まだシーズン序盤の最中ではあるが、現地メディアにも強い印象を与えている久保。マドリー相手には、これまでほとんどプレー時間を与えられずにきたが、マジョルカの不可欠な存在となりつつある今回、所有元クラブに対してどれだけ成長ぶりをアピールし、来季の去就に影響を与えられるか要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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