現地時間11月28日、アメリカのヒューストンで世界卓球の女子ダブルス準決勝が行なわれ、日本の伊藤美誠と早田ひなのペアは、中国の陳夢と銭天一ペアと激突した。

 前日にルーマニアのエリザベタ・サマラ、アンドレア・ドラゴマンペアにストレート勝ちを収めていた“みまひな”。その勢いが東京五輪の女子シングルスで金メダルを取っていた陳夢を擁する強敵ペアをも食い止めるのかが注目された。

 割れんばかりの「加油(中国語でがんばれの意)」コールが響き渡るなかで始まった第1ゲームは、一進一退の攻防戦となる。緊張感が漂う展開となっても、いつも通りに笑顔を見せながら巧みなコンビネーションを披露した伊藤と早田は、11-9で先手を取る。
  しかし、第2ゲームを2-11で落とすと、流れは陳夢と銭天一に傾いた。デュースまで持ち込んで粘った第3ゲームを12-10で取られてしまう。それでも日本の21歳コンビは集中力を切らさない。続く第4ゲームを11-6としてフルゲームに持ち込むのだ。

 両ペアともにハイスピードのなかで、珠玉の攻防を展開した熱戦は、最終ゲームも互いに譲らない。そして最後に抜け出したのは、伊藤と早田だった。3-3からの連続ポイントで攻勢を強めると、最後は7-11で試合を終わらせた。

 長年の課題でもあった中国ペアの牙城を崩した“みまひな”。現地実況が「彼女たちは要所で細かな日本のスタイルを見せてくれた。言うことなしだ」と語ったように、約2年ぶりに再結成した彼女たちは、ハイレベルなコンビネーションで強敵を凌駕した。この怒涛の快進撃で、54年ぶりの金メダルを掴み取れるかに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部