若い選手の台頭が著しい女子フィギュアスケート界。今グランプリ(GP)シリーズの第6戦、ロシア大会では、15歳のカミラ・ワリエワ(ロシア)がショートプログラム(SP)、フリースケーティング(FS)、総合スコアで歴代最高スコアを樹立し、優勝を飾った。

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 ニュースターが相次いで誕生し、熾烈な争いが繰り広げられている。その一方でシニアの年齢制限を引き上げるべきだと訴える声もある。ノルウェーのスケート協会は、「現行の15歳から2歳引き上げるべきだ」と国際スケート連盟(ISU)に提案したのだ。

 無論、ワリエワをはじめとするティーンのスケーターを多数擁しているロシアは、これに反発。公共放送局『RT』は「ノルウェーが年齢制限を上げようと計画している。神童を擁するロシアのスケーターたちへの脅威だ」と銘打ち反対意見をまとめた。

 同局の取材に応じたソルトレイクシティ五輪王者のアレクセイ・ヤグディン氏は、「とても面白い」と鼻で笑うと、「そもそもノルウェーにスケーターいますか? それより喘息持ちの人にバイアスロンとスキーを禁止した方がいいのでは?」と皮肉交じりに持論を唱えた。

 また、ロシアフィギュアスケート界の大御所タチアナ・タラソワ氏は「私たちの女子スケーターが次々と勝利するのは止められないよ」と強気の姿勢だ。
 「ノルウェーの方は何か提案するより、誰かを育てた方がいい。ノルウェーにはスケーターが全くいない。シングルでは本当にいない。その状況で何を話し合えと? 私たちの女子選手は何歳だろうが勝てる。彼女たちは最高だから」

 一方、元ロシア王者のマキシム・コフトゥンは同国メディア『sports.ru』で冷静に反論する。「我々は間違いなく勝てなくなる。でもロシア女子だけの問題ではなく、他でも言える。日本の女子もトップ3に入らないようになる。スケートが好きな国も、表彰台に乗らなくなれば人気が落ちる」と述べたうえで、こう続ける。

「いつか自分たちが勝てる日を想像してみて。フィギュアがスポーツにおける優位性を失う。ISU総会はこの観点で問題に取り組む必要がある」

 なお、年齢引き上げについては、来年のISU総会で話し合われる予定だ。仮に変更が生じた場合は、導入は早くても2023-24シーズンからとなるが、はたして――。

構成●THE DIGEST編集部

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