アフリカの雄が大物食いを果たした。

 現地時間12月6日に行なわれたカタール・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、モロッコ代表はスペイン代表と対戦。スコアレスのまま120分を闘い抜いて迎えたPK戦を3-0で制し、劇的な勝利を挙げるとともに、大番狂わせを演じた。
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 ベルギー代表とクロアチア代表と同居したグループFを首位で突破したモロッコ。その勢いは伊達ではなかった。この日は日本と同じグループEを2位通過したスペインに対してボールを保持される展開が続くも、コンパクトな陣形を保ち、球際では激しい肉弾戦を厭わない気骨溢れるプレーで応戦。最後まで牙城を崩させなかった。

 1986年のメキシコ大会で残した最高成績(ベスト16)を越え、史上初となるベスト8の境地に辿り着いたモロッコ。今年8月に予選突破に導いた元日本代表監督でもあるヴァヒド・ハリルホジッチを解任するなど、小さくない騒動もあったなかで迎えた今大会だっただけに、文字通りの歴史的な躍進には、海外メディアも驚きを隠さない。

 英公共放送『BBC』で解説を務めた元スコットランド代表FWのパット・ネビン氏は「スペインにとっては悪夢のような出来事だろうね」と指摘。そのうえで、タフな一戦を制したモロッコの精鋭たちを褒めちぎった。
 「モロッコが8強進出に値しないと言うことはできない。精神力や闘志、何よりも根性は世界的に見ても素晴らしいレベルにある。あぁ、なんて歴史的な瞬間だろう」

 一方、ポゼッション率76.8%と圧倒的なスタッツを記録しながらも敗北を喫したスペインには、厳しい意見が飛んだ。英衛星放送『Sky Sports』のベン・グラウンズ記者は同国がEUROを含めた国際的な主要大会におけるPK戦の通算戦績(2勝5敗)が「極端に悪い」と指摘。さらに前日に行なわれた日本とクロアチアの一戦を引き合いに出し、次のように伝えた。

「2010年のワールドカップ王者は完璧に打ちのめされた。彼らは過去にないほどに残忍なPK戦で敗れたのだ。なにせ1本も決められなかったのだ。クロアチアと対決した日本よりも酷い内容のPKだった。これはスペインの悲劇と言っていい」

 何はともあれ、“無敵艦隊”をドーハで沈めたモロッコ。数多の列強国に牙をむき続けてきた“アトラスのライオン”(モロッコ代表の愛称)はさらなる高みに行けるのか。現地時間12月10日に行なわれる準々決勝では、ポルトガル代表とスイス代表の勝者と激突する。

構成●THE DIGEST編集部

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