ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は今シーズンオフ、フリーエージェント(FA)となることで、その去就が話題となっている。ポストシーズン進出が至上命題とされている今季、チームの勝敗如何ではシーズン中での移籍の可能性も囁かれている中、「二刀流」の獲得を狙うとされる他球団の話題も後を絶たない。
  米メディア『FanNation』では現地時間5月22日、今季ナ・リーグ中地区で大きく負け越しているセントルイス・カージナルスが今夏、トレードで大谷を獲得するべきだと主張している。記事の中では「セントルイスがこの夏、オオタニを獲得する最有力候補」との文言も見られる。

 同メディアは、開幕から大きく出遅れることとなったカーディナルスについて「トレード期限にいつも以上に積極的に動き、あらゆる可能性を視野に入れるのは理にかなっていると言える」と見込んでおり、その上で球団の財政面やファームの充実ぶりなどを踏まえ「もしオオタニがトレード市場に出ればカーディナルスは彼のサービスを獲得するための候補として最前線に立つだろう」と主張。

 また「オオタニは、他の個々の選手がもたらすことができないサポートを提供してくれるはずだ。彼はカーディナルスの紛れもないエースであり、セントルイスのすでに優れたスラッガーのリストと組み合わせるパワーバットとなるだろう」と投打両面での期待を記しており、その上で「カーディナルスはポール・ゴールドシュミット、ノーラン・アレナード、オオタニを中核として2024年を迎える可能性がある」と獲得への意欲は十分にあると指摘する。

 他にも、米識者のギャビン・パトリック氏による「ちょうど2年前、セントルイスはスター三塁手であるアレナードを超大型トレードで獲得した。球団はそのトレードを後悔していない」との見解も紹介。カーディナルスが近年、積極的に補強を行なう姿勢もクローズアップしている。

 4年連続でプレーオフに進みながら、今季はまさかの低迷に喘ぐ同球団にとって、大谷は巻き返しへの大きな戦力として期待される。現地時間5月22日には本拠地でのボストン・レッドソックス戦に「3番・指名打者」でスタメン出場。ノーヒットに終わったものの、チームは2対1で勝利を収め、2連勝で貯金も3とした。

 シーズンも開幕から2か月が経過しようとする中、トレードに関するトピックは今後も伝えられることは間違いないだろう。二刀流スターの去就を占う上で大きな節目となるであろう夏のシーズンは、刻一刻と近づいている。

構成●THE DIGEST編集部
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