現地時間5月27日に行なわれたブンデスリーガ最終節、ボーフムは3-0でレバークーゼンを下し、14位浮上で降格回避に成功した。

【動画】浅野がチームを救う1G1Aの活躍! 16位(入れ替え戦)で迎えた最終節、欧州カップ圏内(6位)のチームをホームに迎えたボーフムは、開始8分で数的優位(レバークーゼンのMFアミンヌ・アドリが一発退場)を得、19分には浅野琢磨のクロスをフィリップ・フェルスターがダイレクトで合わせて先制すると、34分にはCKをゴール前に走り込んだ浅野がダイレクトボレーで叩き込んで加点。リードを守ったまま、86分にはケビン・シュテーガーのループ弾で勝利を確実なものとした。

 積極的なプレーで、突破、チャンスメイク、フィニッシュなど攻撃で効果的なプレーを幾度も見せながら、前述の通り勝利のための大きな仕事を果たした浅野。試合後、自身のSNSに勝利の「ジャガーポーズ」の写真を公開するとともに「素晴らしい」と投稿し、ファンへの感謝を表わしたが、彼に対してクラブはSNSや公式サイトで、「タクがやった!」「浅野の素晴らしいクロス」「浅野が走り込んでゴール! 並外れている」「浅野が見事な仕事をしてくれた」と賛辞を贈っている。

 ブンデスリーガ公式サイトは、「プレーヤー・オブ・ザ・ゲーム」に浅野を選定し、「タクマがブンデスリーガの1試合でゴールとアシストの両方を決めたのは、今回が初めてである。81分に交代するまで、チームが放った9本の枠内シュートうちの4本に関与し、デュエルでは50%で勝利を収めた」と綴った。

 現地メディアの報道では、日刊紙『BILD』が、浅野のアシストを「サッカーとは、かくも簡単なものだ。浅野が走り込み、コーナーフラッグ付近からクロスを入れると、ヨナタン・ターはフィリップ・ホフマンに気を取られ、フェルスターがエセキエル・パラシオスの背後から抜け出し、左足でシュートを決めた」伝えれば、さらにはゴールを「浅野が合わせた! シュテーガーの長くなったCKを左足でシュート。リスクを冒して(相手GKのいる)ゴール右隅を狙った」と詳報している。
  続いて総合メディア『Revier Sport』は、「浅野のクロスは完璧であり、フェルスターがボレーシュートでゴール。これがルール・シュタディオンでの最初のエクスタシーだった。ボーフムは止まらず、34分にはCKで浅野がマークの弱いスペースに走り込み、ボールを押し込むと、シュタディオンは狂乱の舞台と化した」と報じた。
  放送局『ZDF』も、「中盤からパスを受けた浅野が右コーナーフラッグからペナルティエリア中央に正確なクロスを上げると、フェルスターがボレーシュートを成功させた。浅野自身もハーフタイムの10分前、ケビン・シュテーガーのCKを直接押し込んで2-0とした時、再びVfLファンは歓声を上げた」とレポートしている。

 最後に、日刊紙『Westdeutsche Allgemeine Zeitung』は、「興奮したようにプレーした日本人選手は、(相手のDF)エドモンド・タプソバを打ち破り、鋭く巻くワールドクラスのクロスを入れると、フェルスターが左足インサイドでシュート。夢のようなゴールであり、ボーフムはもはや制御不能となった」と、アシスト時のクロスを絶賛した。

構成●THE DIGEST編集部
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