6月2日、愛知県・名古屋市(日本ガイシホール)で開催中のバレーボール三大国際大会のひとつ、女子の『ネーションズリーグ(VNL)』で、予選ラウンド1週目第2戦が行われ、世界ランク6位の日本代表が同30位クロアチアと対戦。セットカウント3−0(25‐23、25-18、25-15)のストレート勝ちで2連勝を飾った。
  日本代表は、初戦のドミニカ共和国戦でアウトサイドヒッターの主将・古賀紗理那が両チーム最多23得点の活躍。ミドルブロッカーの新戦力2人、入澤まいと荒木彩花の起用が当たるなど、チーム全体で、アタック65〈48〉、ブロック12〈13〉、エース5〈3〉をマークして、3−1で白星発進した(※〈 〉内はドミニカ)。

 第2戦の相手、クロアチアとの過去の対戦成績は3勝1敗。2014年世界選手権以来の顔合わせへ、アウトサイドヒッターは古賀、林琴奈、井上愛里沙、司令塔に関菜々巳。ミドルブロッカーには、入澤と荒木の若手コンビ、リベロは西村弥菜美を起用し、初戦と同じ先発メンバーで臨んだ。

 第1セットは、古賀のサーブを起点に3連続得点を挙げて序盤から優位に試合を進め、その後も細かくブレークを重ねる。関のエースに加え、林、途中出場のセッター松井珠己とミドルブロッカー島村春世のコンビバレーなどでリードを7点とする。終盤には井上と変わりコートに上がった和田由紀子が代表初得点。手堅く1セット目を先取した。

 第2セット開始早々の古賀のエースでリズムに乗りたかった日本だが、相手のショートサーブとフェイントを多用する攻撃に苦戦し、ラリーを取り切れない。接戦を強いられたまま突入した後半に流れを変えたのは、ベテラン島村のブロックとブロード攻撃。逆転に成功すると、奮闘が光った林とリベロ西村の守備に、古賀が強打、フェイント、ブロックの3連続得点で応える。そこから一気にペースを上げ、和田のこの日2得点目でセットを連取した。

 ギアを上げた古賀は第3セット開始から、相手の2枚ブロック内側を抜くクロス弾、エースとバックアタックで3得点。さらに、ブロックと2本目のエースを決めるなどこのセットだけで8得点をもたらし躍動する。終盤にクロアチアが粘るも形勢を変えるには至らず、日本は選手交代を試みながら井上のクロス弾で試合を締めくくり、連勝を収めた。
  古賀は試合最多の18得点(アタック13、ブロック2、エース3)、林が同2位の12得点(アタック11、ブロック1)を記録。日本はアタックで、クロアチアの29本を大きく上回る46本を成功させて、相手を圧倒した。
  国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball World TV』の解説者ルーカス・クレイトン氏は、日本が第1、第3セットに見せた鮮やかなコンビバレーに大興奮。島村がブロードを仕掛けてブロックをライトへ引きつけ、後衛の林が空いたスペースに飛び込みバックアタックを叩き込むと、「最高!これを待っていた!」「注目すべきムーブメント!」「相手ブロックは完全に困惑」と声を上げて賛美した。

 3日間で3試合をこなすハードスケジュールを白星でスタートさせた日本代表。6月3日に行なわれる第3戦で世界ランク16位ブルガリアと対戦し、翌4日には中国戦へ挑む。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】日本が鮮やかなコンビバレーでクロアチアを圧倒!

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